4日目(8月14日火曜日) 華清池・兵馬俑坑・大雁塔 このホテルの朝食も洋食と和食のあるバイキング。オムレツをその場で焼いてくれるなど、なかなか美味しかったです。ホテルの朝食バイキングがなければ、旅行中ずっと中華料理の油炒めばっかりで、少し辛かったかもしれない。 西安ではNHKの国際放送が見れた。国際放送だから時刻表示はない。あと、衛星放送でスラムタンクだのの日本アニメをそのままやってた。字幕が中国語。日本語の台詞との対比が面白かったです。 さて、バスはまたホテルをめぐりツアー客を集めてまわる。一方通行やら工事中やらで、何度も同じ道をぐるぐるまわっているような気がする。無駄に時間を費やしているようで少しイライラする。 昨夜は気がつかなかったが、我々の泊まったホテルは大雁塔のすぐそば。もう、お隣さん。きっと景観を考えて、お寺みたいな外観のホテルにしたのだろう。 しかし、バスは大雁塔を通り過ぎて、華清池に。 華清池というのは、楊貴妃の入った温泉の遺跡です。楊貴妃の時代の石組みのお風呂の遺跡がそのまんま残っている。あ、残っているのは、浴槽と床の一部だけだけど、プールみたいにでかい浴槽はそのまんま残っている。皇帝用、楊貴妃用、大臣用と3つあって、やっぱり皇帝用が一番大きかった。 温泉の源泉もあって、のぞくことができた。しっかり湯気があがっている。昔の中国の要人たちも温泉入浴したのかと思うとなんだか面白い。なるほど、中国にも湯船につかるという習慣があったのか。 ちなみに楊貴妃はワキガがあって、それを治しに入浴しに来たそうな。 ここの近くに今でも温泉療養の施設があるらしく、地元の方々が入りに来るそうだ。 車窓より「始皇帝」の墓という小高い丘を望みつつ、次の目的地兵馬俑坑へ。 我々がイメージするのは、あの等身大の埴輪がズラーッと並んでいる図なのだが、ズラーッの規模が違った。体育館が平気で2、3個入りそうな建物の中に兵馬俑が並んでいる。奥に行くとまだ発掘中の所もある。 建物はその他に2つあって、一つは馬車の兵馬俑を奇麗に保管展示している所。すみずみまで奇麗に発掘されている。もう一つは今まさに発掘中らしい兵馬俑がゴロゴロしている所。ここには色々なタイプの兵馬俑がすぐ近くでガラスごしで見ることができる。いろんな顔、いろんなポーズがあります。 馬車の兵馬俑のある建物の中でダンナが西洋人らしき旅行者からいきなりデジカメを指さされ、「それは、何だ」と英語できかれる。うちのデジカメはサイバーショット。「でじたるかめら。ぱそこん。ぱそこん」と答える。すると、フィルムはどこだ、ときく。もちろん英語で。「のー、のー。いらない。めもりーすてぃっく。ぱそこん。ぱそこん」。ああ、言語って大切。ガイドさんが建物を出てしまったので、そこできりあげたが、きっとあの外人さんは理解していないでしょう。相手の言っていることは分かるんだけどねー。 一周するだけで、かなりの労力を必要とする。外に出ると真夏の日差しはまさに真上。そこにワラワラと物売りが押し寄せる。口々に千円、千円と言って筆のセットやら兵馬俑の置物やら見せる。しかし、ガイドさんは相手にするな。無視しろ。そうしないとしつこく追いかけて来る、と言う。お土産は指定のお土産屋で。もう慣れっこになったフレーズだ。 その指定のお土産屋で、サイン入りの兵馬俑坑のカタログを千円で売ってくれるというけど、いったい誰のサインなんだろ。兵馬俑?結局買わなかった。ここでは、奇麗な手書きの模様のついた陶器のビーズのブレスレッド(と、書くとものすごく高級に思えるが、ゴムに無造作に通しただけ)を値切りに値切って2束3文で買った。 昼食は市内のレストラン。めずらしく地元の人も利用する所に入ったと思ったら奥があって、明らかに外国人向けの小ぎれいな高給感ある場所に連れて行かれた。ここでももうすでにお昼から時間がたっていたので、従業員たちが賄い飯を食べるのを見てしまう。あっちのほうがなんか湯気がほかほかでおいしそうだったりする。各人取ってのついた大きいマグカップみたいなのにご飯をよそって、その上に何かおかずを2品くらい乗っけて、大きな皿のおかずがあるテーブルで食べていた。。ここでの我々の昼食は西安地方の味付けなのか、昨夜と同じ塩味の中華料理。また、テーブルで紹興酒などのお土産販売あり。でもここでもちゃんと買う人がいるから怖い。日本人は本当にカモである。 午後、渋滞をくぐり抜けて大雁塔へ。とてもエキゾチックな雰囲気の塔で、ここより西シルクロード、といった感じがする。ここは手荷物厳禁でロッカーに預けさせられる。登るのに邪魔なんだそうだ。登るのに個人差があるので、めずらしく自由時間が与えられた。 塔を登るのは、思ったより大変ではなかった。むしろ姫路城の天守閣に登るほうが息が切れる。でも、暑い。途中の階で窓に向かって息をつかなければ頂上へは登れない。 頂上からはどこまでも広がる中国の大地が見える。でも、なんとなく霞んでいるのがこちらの空気で、スコーンと広がる風景ではないのが残念。なんとなく札幌の大通公園の塔から見た風景に似ていると思ってしまうのは、スケール小さ過ぎ? 大雁塔から降りて、あまりにも疲れたので、ついに一般の人達が入る売店でアイスキャンディーを買う。ひとつ5元。ネスレの商品。ちなみにネスレを中国語で書くと雀巣。確かにネスレのマークは小鳥の巣だわなぁ。 大雁塔では、物売りが雁のデコイを売っているそうで、それを30個千円まで値切ったつわものがいるとガイドさんに聞いて、密かにチャレンジしようと思っていたのに、我々に群がったのは、筆の物売りだけだった。筆はいらない。 さて、まだ午後も浅いのに観光メニューをこなしてしまったぞ、と思ったらなんと「足裏マッサージ」をしたい人を募りはじめた。今まで足を酷使してきたツアーだけに行きたい気分がムラムラとしたが、高い。なんと200元。中国は人件費が安い国なのに、ほとんど日本と変わらない料金ではぼったくりもいいところだ。いくら本場のマッサージとはいえ、ご辞退申し上げた。 バスのうちの約半数は辞退組。(つうことは、半数はマッサージを受けた。カモだ、日本人。)その辞退組は近くの公園に案内してくれた。 ここは、有料らしくチケットをガイドさんが買ってくれる。有料ではあるが市民の憩いの場らしく、のんびりとした雰囲気が漂う。その中に阿倍仲麻呂の記念碑があってそれを見せてくれた。 そこで、いきなり物乞いの少女に拝まれてしまう。はじめ説明を聞いていて、後ろで子供がなにか歌っているなぁと思っていた。しかし、ずーっと歌い続けている。何だろうと思ってよく聞いたら、「謝々、謝々、謝々、謝々…」とものすごいスピードでリズミカルに息も継がずに言い続けているのである。どひゃー。5歳くらいの女の子なんだけど、これ、と見込んだ人に謝々と両手を合わせて拝み続けずっとついて行く。怖い。一行の一人のおじさんがちょっかいを出したら、ずーっとずーっと延々と後にくっついて来た。しまいにガイドさんが中国語でするどく追っ払ったけど、無駄でした。 仕方なくなのか、なんなのか、この公園でもなんとお土産屋につれて行かれてしまった。ここで休憩します、と言ってお茶を出されたのだけど、目的はお土産を買ってもらうこと。阿倍野仲麻呂の歌とかの掛け軸や絵が売っていて、ここでもたっぷり買う人がいましたとさ。 公園の中には絶叫マシンのある遊園地とか大きな池とかあるらしいのだが、そこは全く案内してくれませんでしたぁ。こんなことならパンダのいるはずの西安動物園とか、博物館とかに案内してほしかったなぁ。ちょっとムカつきましたね。 足裏マッサージの人々を回収して、渋滞をくぐり抜け、さあ今日の夕食です、と連れて来られたのは、なんと我々の泊まるホテルでした。ああ、ここで部屋に戻ってちょっと休みたい。もう寝てしまいたい。公園に行かなくてよかったから、先にホテルに戻してくれりゃいいのに、と文句タラタラ。 西安の名物は餃子だそうで、いつもの中華料理のほかに8種類くらいの餃子が出ました。醤油があったのは幸い。でも、皮が厚かったりして、イマイチ繊細さがないと思うのは、ちょっと日本の点心に慣れすぎちゃってるかな。かなり日本人向けに味を調節しているはずなんで。 ここで、しかし、スケジュールは終わりではない。 部屋に戻りたいよー、と愚痴りつつまたバスへ。レストランで奇麗な巾着にゲーセンで使うようなコインが6枚入ったのを渡され、これを使う屋台に行きます、と言う。え、屋台。すると、あの、路地に密集した市場に行くのか。でもこんなコインを使うということはどこかの模擬店みたいな所か。と少々ひるみながら、また渋滞の中に。 長安の城壁の前で下ろされて、ここでは城門を開けるショーを見ます、とのこと。この城壁はまさにちゃんとした歴史的建造物で、遺跡みたいなもんなんだが、そこの門の前に長安の時代のコスプレをした人が立っている。いきなりたぶん「開門!」と叫んだのだろう。ガガガーっと巨大な扉を開く。中からこれまたコスプレの奇麗なお姉ちゃんたちがやって来てお酒をふるまってくれる。通行証明書を手渡され、それにハンコを押してくれる。 ここでは自由時間が少し与えられ、城壁を上ることができた。かなり高い城壁は思ったより分厚く、上でバスケットくらいできそうな広さは十分ある。そこから見る西安の繁華街は、イルミネーションに輝いていて奇麗でした。 ふと下の広場を見ると次の観光客のためにさっきのコスプレのお姉ちゃんたちが優雅に踊っていた。我々の時はどうも時間がなかったらしい。ちょっと損した気分。 そこに屋台の模擬店があるのかとおもったら違って、次に連れて行かれたのは、スーパーの軽食コーナーみたいな所。ああ、これが”屋台”なのね。ミニマックじゃないの。ミスドだのタコ焼きだのが一緒になった軽食コーナーそのものを連想していただければ、まさにそのものの空間です。コインで何か食べろと言われても、今食べたばっかりでは何も食べる気はしない。仕方ないので、ビールとソフトクリームになりました。ビールはお持帰り。でも、ここは一般の市民も利用している所みたいだったので、食べてみれば本場そのものの味を味わうことができたかもしれない。 この”屋台”はJTBご用達のようで、外にたくさんの物乞いが待機していた。みんな子供づれで、手をさし出す。物乞いは街にも溢れていて、旅行客に限らず土下座していたりしました。ちょっと暗い部分だね。そういうのがないように共産主義になったのだろうのに、きっちり貧富の差はあるらしい。 これで本日の観光は終了。また各ホテルにそれぞれ送るためにべらぼうな時間を使う。それでも10時前にはホテルに帰り着き、母へのお土産を売店で購入することができた。シルク100%のパジャマ、1000円なり。安い。 とにもかくにも、明日は早い。さっさと寝てしまう。 |
![]() 華清池の楊貴妃像 ![]() 大臣のお風呂。左上の端が人間。 小さいプールくらいある。 ![]() 兵馬俑。ここでデジカメについてきかれる ![]() 馬車の兵馬俑 ![]() カラフルなお土産屋のパラソル ![]() 大雁塔。富士山も見えるとガイドさんが言った ![]() 大雁塔の最上階より望む。 ![]() これがネスレのアイスキャンディー ![]() 阿倍仲麻呂の碑。謝々 ![]() 城壁ショー。開門! ![]() 城壁より市内を望む。 ![]() ”屋台” 手前にソフトクリームを入れてみました。 ブルーベリー&ミルク |