5日目(8月15日火曜日)
帰国
 
も、この日は帰るためだけの日です。
 西安発7:45の飛行機に乗るために朝6時過ぎにはホテルをでなければならない。朝ごはんはどうなるのだろうと思っていたら、それに合わせて5時半からバイキングがやっていた。すごいよね、西安のホテル。こっちも出るギリギリまで食べていたけどね。
 西安の空港では何のトラブルもなくあれれ、というくらい楽に搭乗口まで行けてしまった。ガイドさんとそこで別れるというのにも気がつかずにどんどん進んでしまって、さて、上海で一度降りるはずなんだが、その説明を受けていないと気がついても遅かった。が、添乗員同行のツアーがすぐそばにいて、その団体にまじって上海でも混乱することなく乗り継ぎできた。
 上海空港で残った元を日本円に戻す。5日間で使った元は、約2万円分。ただし日本円でお土産などを買っていたりするから、3万円強をツアー代金の他に使ったことになる。
 ところで上海までの飛行機上で中華西北航空のお土産が手渡された。これが、なんとネクタイ。しかも、趣味わる。同行の人が困っていたので、ダンナの所に来たペイズリー柄からミッキーマウスが覗いているという著作権無視のネクタイと取り替えてあげた。いっそそんな柄のほうがお土産っぽくていいそうだ。機内食も今度はご飯が出た。ご飯の上にスパイシーな炒め物が乗っている。行きと違って、そこそこ食べられました。
 上海から新潟はあっと言う間。午後3時頃到着。新潟空港で降りて、同行の人達とお別れして外に出たとたん、どっと暑さと湿気が襲って来た。これは中国の暑さよりだんぜんキツイ。くらっとしてしまう。
 ともあれ、2001年夏の中国旅行は終わった。
 母の所に直行して、お土産を置いて、それからわが家へ。
 心配していた猫たちもカメたちも魚たちも元気一杯でとりあえず安心。おまえらをほおっておけるから、旅行も行けるんだよ、と感謝を現す。
 で、何食べる、夕食ってやっぱり日本食でしょ。ずーっと中華料理だったもんね。で、スーパーですし折りを買いましたとさ。
                                             完










故宮、宝物殿の入り口の龍のレリーフ
おまけ
 母に「中国では観光地とお土産屋さんしかバスから降ろしてもらえなかったんだよ」と話したら、姉に「教科書問題と靖国神社の問題で日本人に対する国民感情が悪くなっているから、日本人には戒厳令が出ていて、バスから降りられなかった」と伝わり、ものすごく心配されてしまいました。
 中国の名誉のために言っておきますが、そんなことはちっともなかったです。むしろ日本人はカモなので、どこでも大歓迎でした。しかし、観光地の空気しか知らないというのも事実なんですが。天安門広場とかも行ったわけなので、国民感情がものすごく悪ければ、そこで何かしらあったはずです。

 で、帰国した翌日から下痢が続きまして、これは中華料理のせいかスーパーで買ったすしのせいか、わかりません。約2週間体調不良は続きました。疲れのせいかしらねん。
 


明の十三陵、出口。
中国旅行したい人へのアドバイス
ツアー選び
 これは大切だなぁとつくづく思った。と、言うのも、我々新潟出発組は飛行機の乗り継ぎにはあまり苦労はしなかったが、名古屋から来た一行は、上海で北京行きに乗り継ぐさい、6時間も空港待合室でガイドもなしで待たされたそうだ。6時間あれば上海市内の観光ができるじゃないの。オプショナルでもいいからそれくらいの配慮は欲しい。現に大阪からの一行は、雑技の公演に案内してもらったそうだから。また、別の一行は天津の空港着で北京まで観光なしの200キロのバスの旅を強いられたそうだ。これも、ちょっとね。
中国はつい欲張って2都市以上の観光地をめぐるツアーを選びがちだが、まず地図を開いて都市の遠さを実感し、それから航空機の乗り継ぎを旅行社にしつこいくらい確認しよう。
 ちなみに、この名古屋の人達は、我々と全て同じホテルでもう一泊多いだけで、20万円近くしたそうだ。ツアー選びは慎重にしたい。

食事
 朝食と機内食以外は全て中華料理。だいたいが毎食同じメニューに思えてくるようなもの。
 しかし、味付けは日本人向け。それほど脂っこくもない。それほどニンニクや八角臭くもない。
 ただし、中華料理キライな人とか、バラエティに富む味付けを好む人には、少し辛いかもしれない。種類は多いんだけどねー、料理の皿の。でも、みんな中華料理だから。
 ちなみに我々は中華料理大好きなので、満足でした。わはは。
 あと、10種類以上料理があるのに替えの取り皿は決して出してくれません。
 それから、食事代はツアー料金に含まれていたが、飲み物は別料金。コーラ、スプライト、ファンタが10元。ビールは地ビールが10元。安いけど、シャンパンみたいな色で薄い。青島ビールは20元。アサヒビールは30元。

トイレ
 有料トイレがあると聞いていたのだが、実際に有料だったのは、故宮の中のトイレだけだった。(3角。1角=1/10元)殆ど全て水洗でそこそこきれいでした。例外的にものすごく汚いところもあったが。ただ、みんな水の出し方が違うので戸惑う。押す、ひっぱる、ひねる、レバーの位置もまちまちで、個室の中ををそこらじゅう捜すひつようがある。水の出か悪いところが多かったり、鍵がないのが多かったりでちょっと困った。
ホテル
 北京:京倫飯店(BEIJING JINGLUN HOTEL)
 西安:唐華賓館(XIAN GARDEN HOTEL)
 日本のホテルとなんら変わりありません。違いは水道水が飲めないので、毎日サービスのペットボトル入りミネラルウォーターが出る、ということくらい。どっちみち、夜遅くにしか帰れないので、泊まり心地を確かめるどころではなかった。
北京も西安も2泊ずつの連泊だったが、ルームキープは気持ち良かった。タオルはどちらもフェイスタオル、ハンドタオル、バスタオルととても大きめのものが揃っていたし、室内履き用のスリッパも無い所が多いと聞いていたのだが、きちんとあった。
 ただ、西安のほうのお風呂がめちゃくちゃ浅くて、ふくらはぎの真ん中くらいまでしかお湯をためられない。そのかわり棺桶かっていうほど細長く、寝そべれば肩までつかれるぞ、という設計。下手するとすべって溺れる。

チップ
 基本的には必要ありません。現に北京のホテルでは全く払わなかった。しかし、西安は、外国からの観光客が多い都市で、私たちのホテルも日本人や欧米からの観光客だらけだった。そんななかでチップは慣例化しているようなので、一人10元をめやすに枕元においておいた。ガイドさんは枕銭(まくらぜに)と言っていた。
電気
 デジタルビデオとデジカメを持って行って、現地で充電しいしい使用したのだが、日本であらかじめ充電して行った分はけっこう持ちがよかったのに、中国で充電した分はあっと言う間になくなった。中国の電気は、薄いってか。そんな、バカな。しかし、電気の相性はあるのかもしれない。海外旅行の際には、アダプターはもちろんなんだが、替えのバッテリーはもう一つ多く持って行ったほうが安心。
 ホテルによると思うのだが、コンセントの形がどうやってプラグをさすんだ、という形になっている。西安のホテルでは、一見して穴がプラグの入る形に開いていない。しかし、むりやり押し込むとカバー状の穴をふさいでいるものが開く仕組みになっていた。充電できないのではないかと少し焦りました。

万里の長城













あまりにも有名な兵馬俑。
これは、ほんの一部でしかない。

総括
 帰国後、中国の旅行を思い出すと、とにかく暑かったのと、お土産屋ばっかりめぐったのが記憶に刻まれてました。
 世界遺産の万里の長城、故宮、天壇公園、兵馬俑坑は、行ってみなくちゃわからない広さがありましたし、何よりこの手でこの足で実感できたのは、収穫だったと思います。
 今度は、今回北京でお会いしたダンナの会社の同僚が北京に戻るそうなので、市民の目で北京を歩いてみたいものだと思います。いつのことやら。

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