5月4日(祝) 洞川温泉 洞川温泉センター 今年のGWのメインイベントは奈良県の秘境の滝である。 その前に行きがけの駄賃として岐阜県の「臥龍桜」にご挨拶。
奈良県なんてめったに来ない場所である。せっかくだから寄ってしまおうと少し欲張ったのだ。 だが、最初は解散がもう少し遅くなるだろうと温泉に寄る予定はなかったので下調べをしていなかった。 そこで、天川村の入り口にある観光案内所に入って温泉の位置や水の位置、駐車できるかどうかを訪ねた。 お姉さんは親切に教えてくれたが、GWなのでどこの温泉施設も混雑していると忠告してくれた。 うーむ、だからと言って戻るわけにもいかない。ダメもとで向かうことにした。 さて、その案内所から近いと思っていた洞川温泉、自動車で15分とか言われていたが、かなり山奥に入って来てしまった、という印象だった。が、世界遺産に登録された霊場大峰山の入り口の温泉である。込み入った温泉街はかなり混雑していた。ものすごく細い道に自動車やらバスやらがひしめいて、なかなか先に進めない状態だ。左右に小さな温泉旅館とだらにすけという薬を売っている店がならんで雰囲気としてはなかなかいいんだけど。 案内所のお姉さんの説明ではよくわからなかった「ごろごろ水」の場所を洞川エコミュージアムという施設で確認。行ってみたら、ものすごく分かりやすい場所にあった。 なんと、駐車料金300円なり。ふーむ、水を汲むのに駐車料金がいるか〜。 でも、観光客と同じ立場の我々である。しっかり払って、どう見ても水を汲む施設として作ったパイプから持ち合わせたペットポトルに水を汲んで退散した。自動車に戻ったら、お金を徴収していた人が、それだけしか水を汲まないなら、と、200円返してくれた。あら、つまり、300円は駐車料金ではなくて、水の代金だったわけである。ラッキーだったのかしらん。 だが、あとでよく調べたら、この水汲み施設の写真を撮って満足したのはバカだった。どうも道の反対側にしっかり石碑があって、水が湧き出ている場所があったらしいのてある。これだからよく調べて行かないと色々な意味で損をする。 ついでに、名水百選は、「洞川湧水群」であって、ごろごろ水のほかに森の泉、神泉洞などがある。これだけあって、水汲み場の銀のパイプしか撮影していないとは、トホホな我々である。 駐車場の奥の突き当たりが水汲み場。 銀色のパイプからすごい勢いで細く水が落ちている。水は細いが勢いがいいので あっという間にいっぱいになる。 |
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『洞川温泉センター』データ 奈良県吉野郡天川村洞川温泉 0747−64−0800 11時〜20時 | ||
料金 | 大人 600円 今年から値上がりしたそうで、HPも旧料金のままの標示です。子供料金は未確認です。 | |
泉質 | アルカリ性単純温泉。(無色やや白濁無味無臭) | |
風呂の種類 | 内風呂、露天風呂 | |
備品 | リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー。(タオル、ブラシは持参) | |
洗い場 | カランは9。 | |
脱衣室 | 鍵のかかる大きな木のロッカーが8つほど。木の棚にかごが30ほど。 | |
パウダールーム | 一面の鏡に洗面台が3つ。ドライヤーが2つ。くらいだと思う(すみません〜確認してません。) | |
んがお印象 | 案内書のお姉さんが言ったとおり、大きな駐車場はほほ満車。しっかり満車と看板も出ていた。が、ダメもとで駐車場の方に進んでみると、案内のおじさんが、「お風呂?」と聞いてきたので、「ハイ」と答えた。すると、奥にとめられるから、と入れてくれた。看板で諦めないでよかった。 が、中に入ってもやっぱり大混雑だった。 まず、ロッカーもかごもない。私は時間がなかったので、棚の上のほうにかご無しで衣類をたたんで置いて浴室に入ったが、ロッカーやかごがなくて脱衣できずに待つている人もいた。 さらに中に入れば入ったでカラン待ちである。 入浴だけにしておく手もあったのだが、かけ湯する場所が無い。桶が無い。いくらなんでも、登山の後の汗だらけの体でざぶんと湯船に入るわけにはいかない。とすると、カラン待ちの列に並ばなければならない。 ここで感心したのは、一列に並んだ一番最初の人が3列3つずつ合計9つのカランの中で一番早くあいた場所に行かせてもらえるルールができていること。 今まで経験したカラン待ちは、近い場所があいたらサッと座ってしまったもの勝ちだった。このルールは偉い。 だが、あいたカランの独占欲が強い土地柄らしい、とちょっと残念。カランの前に座れたのだから、とにかくたっぷり時間をかけて体やら髪やらを洗いましょう、と、いきなりのんびりムードになるのである。おいおい。後ろに10人も立って待っているのが見えないか。 なんと、外人さんのほうが分かっていて、サッサと必要分だけ使って譲ってくれた。 確かに、お風呂はのんびり入って綺麗に洗いたいだろうけど、時と場合を考えようよ、みなさん。 とにかく体を洗い、お風呂に入ったはいいけと、これがまた混雑していて、壁面に背中をつけてのんびりできるような場所があいていない。真ん中にちんまり入ることになってしまった。 おかげでお湯の感じとか味とかを確認できなかった。 温まるお湯だとか、さらさらしたお湯だとかいう印象も全くない。 とりあえず温泉に入っただけ、という感じだった。 こういう山奥の温泉は、GWに来ては行けないなぁと痛感。 |
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リンク | 洞川温泉 | |
交通 | 臥龍桜 最寄ICは、東海北陸自動車道清見IC。ここから国道158号で高山市に入り、国道41号へと右折。旧宮村に入って少し進むと、右手遠くの川の土手にピンクの桜の塊が見える。そこがもう臥龍桜のある場所だ。 JR高山本線飛騨一ノ宮駅に向かうように道を右折、すぐにまた右折すると土手の下にある駐車場へと看板で導かれる。が、そのまま橋を渡って飛騨一ノ宮駅に行ってしまっても駅のすぐそばに駐車場がある。早い時間ならそっちのほうがずっと近い。 臥龍桜へはこの飛騨一ノ宮駅(下の写真)の中を通って、階段を登って反対ホーム側にある公園へとおりて行く。 洞川温泉センター 天川の観光パンフレットによると、橿原神宮から国道169号25キロで大淀。大淀から国道309号で25キロで天川村だそうです。 我々は名阪国道針ICから国道369号370号309号と継いで天川村入り。川合という交差点の手前左がわに天川村の総合案内書があるので、そこで情報を得るとよい。 洞川温泉へは、その川合交差点を左折。山を登る感じで進んで行く。途中に手書きの道案内があったりするので、見落とさないように。山からひらけて、右側の小川の向こうに大きな駐車場と建物が見えたらそこが温泉センターである。 ごろごろ水 温泉センターを通り過ぎて、細い道の温泉街を通り過ぎて、左手に川、右手に杉林という道をどんどん進む。左側に洞川エコミュージアムの駐車場があるがそこも通り過ぎる。すると左手にいかにも観光施設的な駐車場とお土産屋のある「ごろごろ水」の水汲み場がある。ここは水汲み場なので、湧き出ている場所は駐車場の人にでも聞いてください。我々は見落としてますぅ。 百名水の洞川湧水群は、ほかに森の泉や神泉洞などがあるので、よく確認しよう。我々は見落としてますぅぅぅ。 |
5月6日(土) 小豆温泉『窓明の湯』 GWも終わりに近づき、まだまだ桜を追っている我々である。今回は昨年行って雪のために散ってしまっていた福島県南会津の桜、通称「うえんでの桜」である。雪深かった今年、例年よりかなり遅れて開花した。おかげで見に行けたわけだ。 しかし、うえんでの桜、実は新潟からはかなり遠い場所にある。いや、位置的には新潟県に近い。だが、その間に豪雪地帯が挟まっていて、冬は道が閉鎖される。その道を通らないとなると、ぐるっと遠回りしていかなければならないのである。 ちなみに、その道、六十里越えは、今年は積雪が多く開通の見通しはたたないそうだ。6月に入ってからになるかもしれない。 そんなこんなで遠回りするのだから、できるだけ距離の短い道を、と思って選択したのが柳津町のど真ん中を通る県道32号だった。いや、すごい。だんだん季節が冬になっていく。気温は20度を超えて暑いくらいなのだが、周りの雪がどんどん多くなっていくのである。 国道401号に出た時は、この先、南郷に出る途中にある鳥居峠が果たして自動車で通れるのかどうか、心底心配になった。が、さすがに5月なので、とりあえず道のアスファルトは出ていた。 途中の中見沢という集落でこんもりとしたヤマザクラを発見して寄り道。この桜はまだまだつぼみが多かった。
今ちょうど見ごろといううえんでの桜は、きっとカメラマンで混雑しているだろうと思いきや、それほどの人はいなかった。どうしても細い農道に路上駐車になるので、混雑していたらどうしようと考えていたが、心配することはなかった。
さて、帰り道、いや、この先の国道352号には桧枝岐村に入る前に滝が2つほどあると地図にある。それもついでに見てしまおう。 鱒滝。伊南川本流の滝なので水量はあるんだけど、すぐ上に何かの橋のようなものがあって、絵にならない。落差も3メートルあるかどうか。昔この滝の上に渡した綱に樽をくっつけて、滝を登ろうとして失敗した鱒を取ったんだそうな。 むしろ脇から川に流れ込む雪解けの水流のほうが滝らしかったりする。 これも無名滝。でも、かなり立派な滝でした。右と左に2本あるのがわかるかな〜。 さらに上流にあるはずの二重滝を見つけようとして、ついにわからずに、それじゃないかなーと撮影した段差。でも、やっぱり違ったらしい。 想像はしていたが、滝なんだか段差なんだかわからないし、最後には目的の滝自体もみつけられなかったし、どうにもつまらない滝見になってしまった。だが、帰路が長いのでとりあえず引き返す。 途中、行きに足湯があるらしいと看板で知った道の駅柳津に寄り、足湯を採取。 足湯用にタオルが売っていたり、花や野菜の苗なんかが売っていたりする。 足湯の広場に入るには靴をぬがなければならない。子供のいい遊び場かも。 道の駅の標示のある駐車場に入ると、観光物産館と斉藤清美美術館があるが、その向かい側に真新しい建物ができていた。そこに足湯があった。 足湯というには広々とした施設で、しかも無料。さらには雪や雨の時でも大丈夫なように施設の中にもしっかり足湯があった。これはすごい。すでに温泉に入ったあとだったので、手をひたしただけだったが、暑からずぬるからず、ちょうどよい温度だった。 憩いの館 ほっとinやないづ 以前からある道の駅の観光物産館では手に入らなかった柳津名物「あわまんじゅう」はここで入手できる。黄色いもちもちっつぶつぶっとした皮の食感がたまらない銘菓である。 我々もできたてあつあつを並んで購入してお土産にした。 なんやかや言って、このGWは、桜に始まり桜で終わったような気がする。日本が桜の国であるということを再確認した。 |
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小豆温泉『窓明の湯』データ 福島県南会津郡南会津町大桃字平沢山1041番地の3 0241−76−3112 10時〜21時 | |||
料金 | 大人 850円 子供500円。 | ||
泉質 | 単純温泉。 | ||
風呂の種類 | かけ湯、内風呂大小2箇所、寝湯、ジャグジー、サウナ、水風呂、露天風呂。(タオル、ブラシは持参) | ||
備品 | リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー、髪用と顔用のうるおいウォーター。 | ||
洗い場 | カランは普通の横並びのものが5つ、真ん中に八角柱を囲むように8つ、計13。立って使うシャワー2つ。 | ||
脱衣室 | コインロッカーが20。木の棚にかごが30。ベンチなどもあり、わりと広い作りである。 | ||
パウダールーム | 脱衣室とつながっているが、脱衣とは関係のない場所に一面の鏡、洗面台が7つ。ドライヤーが3つ。ドライヤーは強力。 | ||
んがお印象 | まだ雪の残っている南会津である。スキーを背負って登山者が歩いていたりする。そんな登山者や冬場の近くのスキー場の客のための施設なのだな、と行ってみて感じた。 脱衣室などはとても明るくて、洗面台も多い。 男女入れ替えなのだそうだが、私の入った「陽明の湯」はとても広くて明るく、湯船もたくさんある。洗い場も広く、きっちりと椅子や桶が片付けられていて、最初見た印象はとてもよかった。 ちょっとお高めかな、と思ったが、それだけのことはあるのかも、という感じだ。 が、その印象はコロっと変わった。 まず、洗い場にオケラみたいな虫がいた。 まあ、山奥の温泉だし、虫がいてもきゃあきゃあ騒ぐこともないだろう、くらいに思っていたが、やっぱり素っ裸の身には虫はイヤなもんである。 次に露天風呂に行ってみたら蛾が浮いていた。 うーん、山の露天風呂だし、蛾くらい浮くよなぁ。だけど、内湯はサラっとしていたのに、どうも露天の底がぬるぬるしている。イヤな感じのぬるつきである。ぬめりのあるお湯じゃなかったよなぁ。 最後にジェットで筋肉をほぐそうと大きなお風呂に入ってみたら、そのジェットの出ている場所の縁にカマドーマっていうんですか〜?シマシマのグロテスクなコオロギみたいなやつ、あれが無数に死んでいたのよぉぉぉぉぉ。生きているやつもいたのよぉぉぉぉぉ。もうパニックです。 ジェットって言ったら、その縁に腰掛けて足に当てたりするじゃないですか。全く気がつかずに腰掛けていたらと思うともう鳥肌もんです。 とにかくそれで一挙に印象が悪くなりました。 行かなくていいです。虫が好きな人は別ですが、そうでない人はできるだけ避けたほうがいい温泉施設です。 |
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リンク | 南会津町 | ||
交通 | 小豆温泉窓明の湯 我々は新潟から向かったので、磐越自動車道板下ICから国道252号、289号、401号を継いで南会津入りした。(夏場であれば、国道252号が新潟県の入広瀬村に通じているので、磐越道回りでなくてもよい) 国道401号で旧伊南村に入ってしばらくすると左側に会津高原高畑スキー場がある。それを通り越して、よく目立つ「窓明の湯」の看板で距離を確認しつつ、スノーシェードの真ん中にある入り口で左折して川を渡り、やや坂を登るとその先に「窓明の湯」がある。とにかく案内がしっかりしているので、迷うことはない。 |
5月21日(日) 寺泊岬温泉『太古の湯』 午後から用事のあった日曜日、その用事が思ったよりも早く片付いたので、行くつもりもなかった温泉に行くことにした。だが、さすがに遠い場所には行けない、ということで、4月にオープンした旧寺泊町の「太古の湯」に行ってみることにした。 ホテル飛鳥には何度か行ったことがあるが、温泉になってからは行ったことがない。しかも、そのお向かいに出来た新しい施設となると、ぜひにも行ってみなくてはならないではないか。 足湯もあるというので、カメラ持参である。 さて、その足湯。建物のすぐ前にあった。無料で足をひたせて、隣には足洗い場もある。足湯に足洗い場があるのは初めて見たが、塩が強いせいなのかもしれない。ちょっと休めるテーブルと椅子もそばにあって、海辺のドライブの一休みにはいいかもしれないと思った。 入り口の向かって左がわに足湯がある。 タイル張り。ちょうど気持ちのいい温度だった。 |
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寺泊岬温泉『太古の湯』データ 長岡市寺泊野積107−23 0258−75−5533 10時〜21時 | |
料金 | 大人 600円 子供250円。 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム−塩化物強塩泉。 |
風呂の種類 | かけ湯、大浴槽、寝湯、ジャグジー、サウナ、水風呂、香り湯、足湯。 |
備品 | シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー、ブラシ(タオルは持参だが、レンタルもある) |
洗い場 | カランは仕切りのある場所が8つ。無いものが6つ。立って使うものが2つ。 |
脱衣室 | 小さなキューブ状のロッカーが少なくとも250はあった。が、上下4段なので、とにかく脱衣が困難である。これ、4段とも一斉に脱衣するようになったらどうなるのだろう。 幸い私が行った時には空いていたのでよかったが、混雑時はスペース以上にロッカーが多いのでものすごい状態になると思われる。 冷水が用意してあるのは○。 |
パウダールーム | 脱衣室とつながっているが、脱衣とは関係のない場所に鏡とドライヤーのスペースが8つ。洗面台と鏡が2つずつ浴室から出てすぐの場所にある。 |
んがお印象 | お向かいにあるホテル飛鳥の経営ということで、なんとなく脱衣室に飛鳥っぽいところがあった。冷水なんかは気がきいている。鏡とドライヤーも8つで、仕切りがあって一人一人独立している感じだ。冷水を紙コップにとって、鏡の前に陣取れば、なんとなく落ち着いて一休みできてしまう。 新しい施設なので、全体的に綺麗だったのだが、唯一気になったのがニオイ。 なんか、ニオうんです。こう、ドブ臭いの。下水のニオイ。 お風呂なのに、こういうニオイはまずいんじゃないかと思ってしまう。 一番最初に気がついたのは、足湯のまわり。なんだろう、このイヤなニオイは、と思った。 次に気がついたのは、お風呂に入ってすぐ。え、臭い、と思った。 で、次にそのニオイが立って使うシャワーの排水口から出ているのに気がついた。つまり、やっぱり下水のニオイだったのだ。こりゃ、やっぱりマズイでしょう。ものすごく不潔に思えてしまう。 お風呂は濃厚なお湯とあちこちで書かれていたが、ちょっとしょっぱい程度のお湯で、特にどうということはないような。確かにやや暑くて、長湯ができなかった。露天風呂もないし。 大浴槽からはいきなり田んぼが見下ろせて、農作業している人と目が合いそうである。が、その向こうには松林と日本海が広がっていて、水平線も見通せるので、夕日はさぞきれいだろうなぁと思わせられる。 ただ、さえぎるものが何もないので、夏場は直射日光が暑いだろう。 私が入った「あらなぎ」という浴室のほうには香り湯というのがあったが、何の香りやら、下水の香りばかりが鼻についてさっぱりわからなかった。 それぞれにお風呂に温泉を使っているのか水道水なのか明記してあるのは○。 ただ、かけ湯は上がり湯にも使いたいので、温泉水にして欲しかったなぁ。 |
リンク | |
交通 | 寺泊岬温泉太古の湯 国道402号線沿いにある。新潟市から越後七浦シーサイドラインを寺泊方面に向かう。旧寺泊町に入って、やや走ると野積海水浴場。もう少し走ると日本海夕日ブルワリーと並んでホテル飛鳥が見える。その向かいが「太古の湯」。写真のような看板が目立つのですぐにわかる。 この写真は建物の入り口から撮影した。 |
5月28日(日) 雨の日曜日(粟ケ岳途中まで登山) 前日の土曜日、ものすごくよく晴れていた。晴れていたというのに、私は人間ドックで岩室温泉病院の隣にあるセンターでバリウムなんかを飲んでいた。(ちなみに、人間ドックは成人病検診センターと岩室温泉病院の2箇所で行われ、どちらも温泉に入れるが、温泉の大きさや展望のよさは、成人病検診センターのほうが段違いによい。温泉病院のほうは、ほとんど展望のない、まるで民宿のお風呂くらいの大きさだった) その反動とまではいかないが、翌日の日曜日は粟ケ岳に登る予定でいた。といっても、登山道から見えるはずの滝を求めてのことで、山頂まで登るつもりはさらさら無い。 日曜の天気予報は小さな傘マーク。確率を見ると午後からは回復傾向だ。 朝起きてみたら、雨は落ちていない。 窓から見える粟ケ岳にも雲はかかっていなくて、山頂までくっきり見える。 それでも、上空の雲は重い。 さて、どうしたものか。回復傾向の予報を信じて、とにかく登山口まで行ってみようということになった。 登山口まで行ってしまったら、やっぱり登ろうということになってしまった。だって、いつもなら満車くらいになっているはずの駐車場には自動車は我々のものも含めて3台きり。どうせ頂上まで登らない我々なので、普通の登山者の邪魔になってはマズいし、ならば登山者の少ないこの日に登ってしまったほうがいいんじゃないか。 幸い、雨も落ちていないし。 そんなわけで歩き出した。 途中の猿飛滝までは以前来たことがある。(その時のレポートはこちら) 以前来た時には斜めになっていた橋もしっかりと直されていて、渡渉は楽々だ。 補修された橋と猿飛滝の落ち口。 猿飛滝から上が少しずつ登りになった。下田が村だったころにしっかりと設置されたらしい道標が現在位置を教えてくれる。橋を渡ってすぐの二合目からやや距離が長い三合目までの間に元堂(古い社の跡か?)とか大ブナの木(樹齢400年だそうだ)などの道標を見ながら、ちょっと急に登ってはなだらかになり、登ってはなだらかになりと繰り返す。 三合目八汐尾根の道標を過ぎると、やや登りが厳しくなり、やがて岩がちになる。回りの木も松っぽい感じになってくる。 いよいよ四合目粟石跡あたりになると本当に岩場になり、ちらほらとヒメサユリが見られるようになった。 岩場の上から来た方向を見下ろすと、下田の田んぼなどが見渡せる。けっこう登ったのだと分かる。 ヒメサユリは岩場に咲いていた。 岩場の上から下界を見下ろすダンナとその視界。晴れていればなぁ。 それからまたぶなの林の中に入り、薬師の水場と書かれた水場に出た。 薬師の水場は登山道から10メートルほどはずれた場所にあり、小さな沢になっている。沢の中央に塩ビ管がさしてあり、水を汲みやすくしてある。手持ちのマグカップにとって飲んでみたら、驚くほど甘かった。明確に甘さのある水である。これなら登山者の喉を潤すのに最高だろう。 薬師の水場は小さな沢だ。 さて、このあたりからぽつぽつと当たってきたかな、という程度だった雨が激しくなってきた。 幸いぶなの林の中なのでずぶ濡れになることは避けられたが、それでも雨脚が強くなってきているのがわかる。マズいことに霧まで出てきた。 ぶな林が霧の中でかすんでいく。これではもう滝など見られないだろう。 途中下山する登山者とすれ違った。なんと傘を差している。 「傘差しているんですね」と言ってしまった。 「うん、濡れるよ」 「気をつけて」 などと間のぬけた会話をする。 それでもとにかく五合目にある粟薬師をめざした。 霧で幻想的なぶなの登山道。 ぶなの林がいきなり途切れて、粟薬師になった。 お地蔵様が並んでいる粟薬師の建物と、となりに避難小屋があった。ラッキー。雨宿りできる。 向かうと、すでに先客が3名いた。 聞けば、会社の同士の登山だという。しっかりとした装備をしていて、雨宿りのついでに昼食中だった。 彼らとしばらく雨宿り。でも、雨脚は弱まらない。 小一時間ほどして、先客は雨具をバシっと決めて登頂はあきらめて下山して行った。 左:粟薬師。お地蔵さんが7体いらっしゃる。右:避難小屋。意外にこざっぱりとしていて快適。 一緒に雨宿りした方々が下山する。 私たちはもう少し待つことにする。あの岩場を雨の中おりるのはちょっと怖かったからだ。 コーヒーを飲みながら少し待つと、雨脚もやや収まってきた。 だが、霧の状態はそのままなので、あと少し登れば見れるはずの三十三丈滝は諦めざるを得なかった。 まだジャンバーは濡れていたが、仕方なく仕度して下山。ゆっくりおりて、無事駐車スペースまで来た。 ツクバネソウがそこらじゅうにあった。 参考までにどん臭い私の登ったタイムレコード 一合目駐車スペース 9時09分 二合目渡渉 9時23分 猿飛滝落ち口 9時25分 元堂 9時28分 大ぶなの木 9時34分 三合目 9時44分 四合目 10時01分 薬師の水場 10時13分 五合目 10時30分 その後粟ケ岳山頂まではとんでもない急登を2時間ほど登るらしい。 雨っぽい天候にもかかわらず着替えを持っていなかったので、家に戻って着替え、寒くなってしまったのでどこかの温泉に行こうということになった。こんな時に安くてたすかるのが弥彦村の高齢者総合生活支援センター(以前行った時のレポはこちら)だ。掛け流しのお湯のよさもいいのだが、ここのお気に入りはマッサージ椅子で、最新のマッサージ椅子が100円で13分利用できる。これはオトクです。 そんなこんなで、いったい何したんだろう、今日は、という日曜日だった。それもこれも雨が悪い。頼むから土日は晴れて欲しいものだ。 |