宇津江四十八滝 (王滝) 写真集などで見る王滝は、二条の滝なのだが、 雨の上に雪解け。豪快に落ちていた。 落差18.8メートル。 霧が降ってきて、幻想的。 王滝よりもむしろ見ごたえがあった、 下から平滝、函滝、上段の滝の スリーショット。 平滝、4.5メートル、函滝、11.5メートル、 上段滝、10.1メートル。 これが宇津江四十八滝の入り口。 で、これが清掃協力金の券売機。 |
2003/4/12 宇津江四十八滝 岐阜県国府町 4月の中旬の連休はどこかに桜を見に行くことになっている。今年は岐阜県の淡墨桜を見に行くことにした。(淡墨桜のレポートはここへ)その途中にある比較的楽に行ける滝を攻めてみよう、ということになった。 岐阜県にはとてもたくさんの滝がある。百選の滝の一つである根尾の滝も行こうと思えば行ける距離なのだが、アップダウンの激しい道のりらしいので、体力が限りなくゼロに近い春先には無理である。ここは諦めて、手近な宇津江四十八滝をチョイス。 しかし、その日は新潟を出発する時点から雨だった。天気予報では雨のち晴れのはずである。きっと山を越えたら晴れるのだと信じて自動車を進めた。 北陸自動車道を富山ICで降りて国道41号を南下する。途中で神通川沿いの神通峡というところで、とてつもなく立派な滝を発見。しかし、外は雨。さらに自動車を進めると神通川に落ちる沢という沢が見事な滝になっている。キャー、滝、あそこにも滝、全部滝、でも地図に名前がない滝。平気で20メートルクラスの滝が私は滝と名乗るほどではありません、と神通川に落ちている。しまいには、騒ぎすぎて涙が出てきた。しかし、豪雨のため写真はない。そのうちまた春先の水量の多い時に滝狩りに来たいものである。 さんざん騒ぎながら自動車を岐阜県に進め、宇津江四十八滝の直前にある道の駅『アルプ飛騨古川』にて家で作ってきたお弁当の昼食。畳敷きの休憩スペースのあるいい道の駅でした。 宇津江四十八滝の駐車場とおぼしき場所に着いても雨。きっと晴れると信じていたので、傘は自動車の置き傘1本のみ。幸い私が撥水加工のパーカーを着ていたので、とにかく行ってみるか、と仕度を整え、看板を眺めた。と、駐車場にある建物から『飛騨国府観光』と名前のついたジャケットを着た人が出てきて、「滝に行くんですか?」と、聞いてくる。この雨の中、カップルで滝に行くとは、思いっきり怪しまれている。と、勝手に思って「いえ、雨なんでどうしようかと迷っているんですよ」と、パーカーのフードをかぶってしっかり行く気のスタイルで答える。「滝に行かれるんでしたら、もう少し上にレストハウスがあって、そこの駐車場のほうが近いですよ」『飛騨国府観光』氏は親切にも滝のパンフレットまでくれた。どうもありがとうございました。 さて、言われたとおりにレストハウスの駐車場に自動車を止め、いざ滝へ。しかし、進もうとした所、妙な自動販売機が目に入った。げ、チケット販売機だ。なになに?清掃協力金?大人200円なり。やっぱりここは、キチンと払わないとね。 雨が降っている。それでも、足場は粗い石畳になっているので、それほど苦労はしない。下から順に魚返滝、朝霧滝、平滝、函(はこ)滝、上段滝、梵音(きよのき)滝を見るが、写真は雨のためさっさと撮影。が、この梵音滝あたりから、足元に雪が見えはじめた。次の王滝が宇津江四十八滝のハイライトなのだが、ここも滝つぼ近くに行くには雪の上を歩かなければならなかった。 ここから先は雪が深くて行けない。この上には銚子口滝、障泥滝、わん水滝、るり滝などがあるらしいが、雨と雪のダブルパンチでは行く気力もない。王滝を見ただけでよしとするか。 霧が出始めたなか、びしょびしょになりながら、駐車場にもどった。 魚返し滝。落差6メートル。橋のすぐそばにある。朝霧滝。2.5メートル。ほとんど段差。 函滝の滝つぼ。直角に曲がって下の平滝に続く。上段滝には不動様がいらっしゃる。 梵音滝。落差5.7メートル。お経を読むときのキヨノ木の音に滝の音が似ているからだとか。 梵音滝から見上げると、遠くに王滝と銚子口滝がかすかに見える。 右は王滝の遠景。どんどん霧が出てきている。 |
交通 我々の行ったコースをたどると、北陸自動車道富山ICを降りて、国道41号線をひたすら南下する。岐阜県国府町に入ると、右側に道の駅『アルプ飛騨古川』がある。それを通り越すと、右折するとすぐ橋になる信号に出る。右折すると『四十八滝温泉しぶきの湯、遊湯館』であるとうるさいくらいにのぼりが出ているので間違わない。あとは案内板にそって自動車を走らせる。最初に大きな駐車場があるが、シーズンでなければ、さらに上のレストハウスに10台ほど駐車できるスペースがあるので、そこを利用するとよい。 |
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リンク 国府町 |