4月12日 黒部川明日温泉元湯「バーデン明日」 ・ 
4月20日 二本松市温泉健康保養施設「スカイピアあだたら」

  4月12日(土) 黒部川明日温泉元湯『バーデン明日』  北富山の桜めぐり
今年も桜の季節がやってきた。
ちょうどこの土日に地元の桜が満開となるのだが、あいにく地元新潟県にはいい桜の木が無い。いや、あってもまだ咲いていない山沿いの桜だったりする。そこで、どこか満開の桜を見に行くべく、数日前から色々と調べていた。
どうせ見るなら晴れていたほうがいい。それに、私たちの好きな一本桜のある土地がいい。
そんな希望を入れていくと、なかなかいい場所がなかった。
関東の平野部の桜が終わり、福島と長野という桜の王国の桜たちが咲く前というこの週は、全国の桜前線が勢いよく北上しているわりには、ぽっかりと見ごろの有名木が無い空白の週とも言えるのである。(いや、もうちょっと遠出できる環境なら話は別なんだけどね)
かなり苦労して、前日の夜になってやっと行く場所を決めた。
それが富山県である。
実のところ、富山県には有名な桜の木は無い。桜の名所百選も聞いたことのない場所だったりする(←こらこら)。それで何故富山県になったかと言えば、天気予報で晴れマークが出ていたからだ。
桜のピンクには青空が似合う。ほとんどそれだけの理由だった。
まあ、目当ての桜が少ない分、滝に行くこともできるし。
実に安直に決めて、あまり下調べもしないで出発してしまった。
下調べもしていないものだから、あちこち迷走し、とりあえず名水百選で水を汲むことにした。
穴の谷の霊泉である。
とにかく下調べしていないので、ナビに導かれるままに行き、駐車したら注射料金200円なり。げ、駐車代がいるのか。
とりあえず、水は汲める場所だが、108段の階段があるとかいう話は調べてある。ま、108段といえども、帰り道は下りだろう。などと思いながら参道とおぼしき道を歩く。道はなだらかで、たくさんのポリタンクを代車に乗せて運んでいる人たちとすれ違う。代車まで用意して汲むほどの水なんだ〜、などと感心しながら進むと、げ、眼下に建物が見えた。ついで、108段の下り階段。え、えーーー。ってことは、帰りが登りなのぉぉぉ。そ、そうか、谷ということは、谷底ということなのか。
幸い、階段の段差は低いもので、108段もないように見えた。
だが、続いてさらに、げげっ、と思うことが。なんとチケットを売っているのだ。つまり、水、有料。
前の人が自動販売機でなれた様子でチケットを買って係りの人に渡している。すぐ後ろにいて、ペッドボトルを持った我々が有料だからと言って引き返すわけにはいかない状況だ。
そこでにこやかに、「はじめてなんでよく分からないんですけど、これだけだといくらですか?」と、持って行ったペットボトル5本を見せた。係りのおじちゃんは、うーん、それだけなら50円だな、と言ってくれた。見ると、10リットル50円、というボタンがある。あ、オマケしてくれている。我々のペットボトルは、2.7リットルなのである。
それにしても、20リットルほど入りそうなポリタンクを5つも6つも持って水を汲んでいる人たちは5百円以上もここで払っていっているわけである。
え、ちょっと待て、その水入りポリタンクを持ってお年寄りは階段を登るのか?
と思っていたら、山間地の果樹園で使うようなリフトが設置してあって、有料で階段上まで運んでくれるシステムがあるらしい。代車も貸してくれるらしいのだ。いや、それにしても、そこまでして欲しい水なんだろうか。
水汲み場の前にタンクをゆすぐ場所がある。水汲み場でゆすがれては混雑の原因だからだろう。
水汲み場は少し壇上のような場所にあり、10人ほどが並んでいた。ちょっと待って、我々の順番。水は竜の口からたくさん出ていて、あっという間に5本のボトルは一杯になった。ついでにその場で飲んでみたが、美味い不味いというものではなく、飲みやすい水だった。
どうやら、阿弥陀如来の霊泉で万病に効くという言い伝えから信仰に近いものでもって水を汲みに来る人たちが多いらしい。
そうだろうなぁ、この富山の立山の美しい水が豊富にある土地で有料の水を買う必要は、ただの飲み水のためだけとしたら、まったく無いだろうものなぁ。
とりあえず、我々は名水百選の取材料として駐車代と10リットル分50円支払ったけれども。
  霊泉までの道のりには、たくさんのお地蔵様が並んでいた。

  これが階段。下から見上げてみました。

  水の汲み口。霊泉なれど、「煮沸して飲め」との看板がある。
  場所は、北陸自動車道滑川IC、もしくは立山IC。どちらから行っても必ず看板があるので、まず間違わない。

その後また迷走し、滝に寄ったり(この日行った「岩室の滝」のレポはこちら)桜を探したりしながら、ウロウロと宇奈月温泉まで行った。
  一応、宇奈月のシンボル、温泉噴水。

  足湯「おもかげ」。ホテル渓仙の向かいにある。駐車場のそばで、景色はあまりよくない。

    こちらは、足湯「いっぷく」。無料休憩所の中にあるので、室内足湯。イルミネーションが光っていたりして、なかなか綺麗だったが、子供のいい遊び場になってしまっていた。温泉噴水のそばの踏み切りを渡ってすぐ左折できる道をのぞくと、右側にある。

宇奈月温泉での目的は、もちろん温泉入浴である。ここには「とちの湯」という日帰り入浴施設があるはず、はず・・・。
とりあえず、温泉街の川を挟んだ対岸にあるはずの滝への遊歩道が通れるかどうか確認してみたが、通れない。あとは足湯があるはずなので、それを見て、と、よし、足湯は2つともみつけたぞ。では、お風呂にしようか。
と、「とちの湯」への道を走り、ダムサイドの道へと進んだところ、げげーーーーっ、冬季通行止め。この先に温泉があるはずなのにぃぃぃ。そこしか調べていかなかったものだから、完全にどこに行っていいのやら、予定がぶっとんでしまった。
あとあと調べてみたら、宇奈月温泉にはまだ銭湯タイプの日帰り温泉や「あいらぶ湯」というものすごく格安でホテルのお風呂に入れるパスポートなどあったのだ。(宇奈月温泉のHP)しかし、旅先ではそれをみつけるすべもなく、しかも、時間がどんどん押してきてしまっていた。
このままでは、肝心の桜を見る前に日没になってしまう。そうでなくても、どんよりと雲が重く、薄暗く感じているというのに。
これは、桜を優先しなくてはなるまい。
泣く泣く名湯宇奈月を諦めて温泉街を出る。
そうして、ようやく本日のメインイベントにたどり着いた。
 明日(あけび)の大桜
   
桜のレポートはこちら
富山県の有名桜です。
富山に入ってびっくりしたのは、河畔という河畔にとても見事なソメイヨシノの桜並木があること。とにかく川のそばには桜並木があった。樹齢が若い木々のために実に勢いがよく、花が綺麗である。
だが、この樹齢400年のエドヒガンの老木の凛とした貫禄はどんなに美しい桜でも真似ができないものがある。
やっと会えたか〜、としみじみと思ってしまった。
あとは、途中で見たバーデン明日という日帰り温泉らしい施設に飛び込んで、意外にもいいお湯だったのでとりあえず満足した次第。

 バーデン明日 データ 富山県下新川郡入善町舟見1677-1  0765-78-2525    10時〜20時
料金 大人700円 
泉質 ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉 (無色透明、無味、無臭)
風呂の種類 大浴場、寝湯、打たせ湯、ジェット風呂、ミストサウナ、水風呂、露天風呂、
備品 リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー、(タオル、ブラシは持参)
洗い場 カランは15ほど。一見10箇所くらいしか見えないが奥にもう少しある。
脱衣室 鍵付きの上下2段縦長のスチールロッカーが50ほど。木の棚にかごが50ほど。ロッカーのほうは、細いために、隣り合わせの人が脱衣するとものすごく狭く感じる。
パウダールーム 脱衣室と同じ場所だが、邪魔にならない場所に洗面台が2つ。ドライヤーも2つ。鏡と椅子のみの場所が3人分。鏡のわりにドライヤーが少なく、非力。
んがお印象 実は料金がいくらくらいなのか分からないので、ちょっと入るのにためらいがあった。バーデン、なんて名前がついていると、比較的お高い場合が多いのである。が、他にあてもないので、とりあえず玄関先まで行ってみる。と、700円とある。一人500円が目安の我が家にしてみたら少し高いが、まあ範囲内。
どうやらプールなども併設された施設のようだ。宿泊もできるらしい。
そのためか、意外にロッカーの数が多かった。でも、宿泊施設であるなら、例えばブラシをおいておくとか、化粧水をおいておくとかあってもよさそうなものなのだが、そういったものは一切なかった。
お風呂はこじんまりとしてはいるものの種類が多い。
内湯はなぜか同じくらいの大きさのものが2つあった。温度も同じくらいだったが、深さが違うのかもしれない。
もしかしたら増設されたのかもしれない。一見すると奥のほうのカランなどが見えないし、奥のほうまで行かないと露天風呂があることにさえ気がつかない。
内湯からは露天風呂は見えなくて、出入り口があるだけなのである。
露天風呂はちょっとした庭園風になっていて、なかなか気持ちがいいので、気がつかずに入らなかったらもったいない。
ただ、あとでダンナに聞いたところ、男湯の露天風呂は脱衣室に階段があって、それを登って行かなくてはならない状態らしくて、ダンナは行くのをやめてしまったそうだ。
お湯は透明で無味無臭のため、もしかしてさら湯と勘違いしそうなくらいなのだが、入っていると肌がすべすべしてくる。あたたまりもよかった。
我々が行った時はちょうど館内が改装中で大工さんが角材を持ってうろうろしている状態だったので、なんとも印象がバタバタしているのだが、改装が終わったら休憩所ができあがるのかな、といった感じだった。
リンク バーデン明日
交通 最寄ICは、北陸自動車道黒部IC。宇奈月温泉を目指して県道14号を進み、トンネルの手前で左折して赤い欄干の目立つ愛本橋を渡る。道なりに進むと看板があるので左折。
小さな川の対岸に施設が二軒あるが、向かって右側がバーデン明日である。


  4月20日(日) 二本松市温泉健康保養施設『スカイピアあだたら』  福島の桜めぐり
さて、今週も桜を巡っている我々である。
この週は今年のメインに考えている福島の桜めぐりだ。昨年行ってまだ咲いていなかった桜たちのいい頃を狙って見に行こうというのである。
だが、まだちょっと早かった。
一番見たかった郡山市の紅枝垂地蔵桜は5分咲き。まだ蕾が目立っていた。
合戦場の桜は8分咲き。なかなかの見ごろだ。
一番の満開だったはずの滝桜はあまりの渋滞のためパス。他の桜をめぐるために時間のロスはできなかった。さすがに満開の滝桜さまに近づくのには根性が必要なのだ。
  合戦場のしだれ桜
   桜のレポートはこちら
結局二本松市の桜にターゲットを切り替えて、何本かの見事な一本桜を堪能し、桜の時期の福島の素晴らしさを体感した。
だが、二本松市街に入ると桜は散ってしまっていて、もういくつか見るつもりだったが、終了せざるを得なかった。ぽっかり時間が空いたので、入る予定はなかったが、温泉に入って家に戻ることにした。
 清流苑 データ 福島県二本松市上葉木坂2番地3  0243-24-3101    10時〜20時
料金 大人500円 
泉質 酸性泉 (無色透明、無味、ちょっと酸味あり)
風呂の種類 大浴場、寝湯、深いジェット風呂、気泡風呂、噴出浴、歩行浴
備品 リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー、(タオル、ブラシは持参)
洗い場 カランは8。規模の割には少ない。
脱衣室 コインリターン式のロッカーが45。棚にかごが30ほど。他に小さな鍵付きロッカーが15ほど。
パウダールーム 脱衣室と少し区切られた場所に鏡と洗面台が3つ。ドライヤー2つ。ピーリングジェルとクリームがあった。
んがお印象 この日は、たぶん桜めぐりで時間を費やしてしまって、温泉には行けないと思っていた。そのため、まったく下調べもしていないで、どのあたりに日帰り温泉があるのかも分からないままだった。
そのために、携帯サイトで近くの日帰り温泉を調べて出てきたのがこの「スカイピアあだたら」だったのだ。
岳温泉のわりに、ナビは山奥の道を案内し始めて、おいおい、いったいどこまで登ればいいの、といった感じの高台まで出てしまった。岳温泉そのものにあるわけではなく、近くの山の上らしい。
ただ、温泉標示によると、源泉は岳温泉の源泉を引いているらしいが、それにしたって、距離がかなりあるんだけど。
さて、印象なのだが、とても丁寧な係りの人の対応などがあったのだが、それに引き換え施設そのものがうら寂しい感じがした。というのも、料金案内の大きな案内版の大半が白く塗りつぶされている。つい最近までプールがあったらしく、それについての利用料金などが書かれていたらしい。が、そのプールは閉鎖。
また、施設の前にあるミニSLも廃止。
さらに、お風呂は立派な打たせ湯があったらしいのだが、レジオネラ菌の発生原因になるため、ということで止められてしたし、いくつもお湯が入るらしい部分があったのだがカラになっていた。気泡風呂の気泡も出ていない。
なんとなく、全体がさむざむしているのである。
どんどんと立ち行かなくなっていっている感じがしてならない。
お湯自体は無色透明なのだが、なめてみると、少しばかり酸味のあるお湯で、即効性ではないのだがじんわり肌がすべすべしてくる感じのお湯だ。
意味がわからなかったのが噴出浴という看板の出ている座るくらいの高さの場所に蛇口が半分しか開いていない噴水みたいなちょろちょろしたお湯が上に向かって出ている。これに座れっていうのかしらん。すると、このちょろちょろお湯が直撃する部分は・・・。あまり考えないことにしよう。うーん、温泉ウオッシュレット。
お風呂の種類も露天風呂が無いだけで多いのだけど、とにかく寂しい。もしかしたら、もう少しでなくなっちゃう施設かもなぁ。
リンク スカイピアあだたら
交通 最寄ICは、東北自動車道二本松IC。あとは、スカイピアあだたらのHPにあった説明文をそのままコピペします。
@二本松ICを出まして、最初の信号を右折いたします。
A右折後、最初の信号を右折です。(岳温泉入り口)
B右折後、暫く道なりに進みます。(約15分)
C道なりに15分程進みますと、T字路にぶつかりますので
 そこを右折です。
D右折後直ぐの信号を直進し、約5分程しますと大きな看板が
 ございます。後は看板に従っていただくだけで到着となります。
ちなみに、とっても寂しい山道ですぅ。

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