3月8日(土) 矢田温泉 『しらさぎ荘』 この一週間は、とにかく仕事が忙しかった。普通の勤務の2倍は動き回ったんじゃないかというくらい体を使って、疲れきってしまった。 だというのに、我が家の給湯器の調子がおかしくなった。あったかいお湯のシャワーを浴びたいというのに、どんなにがんばってもぬるま湯にしかならない。しまいに冷水になってしまう。これではちっとも癒されない。 だとすれば、外のお湯に浸かるしかないでしょう。 それであれば、行ったことの無い施設がよいでしょう。 そんなわけで、中越地震で被災、閉館したが昨年末にリニューアルされた「しらさぎ荘」に行ってみることにした。 ここは以前は「老人憩いの家」などと若者が入りづらい名まえがついていたので倦厭していたのだ。その時代は木造のレトロな雰囲気の建物でタイルを使用した湯船にじじばばが入っている感じの場所だったが、今回行ってみると、見事に近代的な建物に変貌していた。 |
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矢田温泉『しらさぎ荘』 データ 三条市矢田888番地 0256−45−0888 9時〜20時半 | |
料金 | 大人400円 子供100円 65歳以上300円 |
泉質 | メタケイ酸を多く含む冷鉱泉 (無色透明でさらりとしたお湯。) |
風呂の種類 | 大浴槽のみ |
備品 | リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー(有料のタオル、有料の貸しバスタオルなどもある) |
洗い場 | 2タイプの浴室があるが、私の入ったほたるの湯はカランは5つ。車椅子で使えるシャワー1つ。それぞれ仕切られている。シャワーの高さが調節できるようになっている。シャワーは一度押すとけっこう長い間出ているが、勢いはあまりない。 |
脱衣室 | ほたるの湯は、鍵つきのスチールロッカーが12、カゴの入った木の棚が16。貴重品用の小さなロッカーもある。 |
パウダールーム | 脱衣室と一緒だが、邪魔にならない場所に洗面台3つ。鏡とドライヤーは2つ。ドライヤーは小さいが強力。 |
んがお印象 | 券売機で入浴券を買って、下駄箱の鍵と一緒に受付に出すと、札をくれる。帰りにこの札を出すと下駄箱の鍵をくれる。2階の浴室へは階段でもエレベーターでも行ける。 どの場所もすべて段差のないバリアフリーになっていて、さすがに前身は老人憩いの家だ、と感心させられた。 さて、お風呂だが、いたってシンプルだった。 私が入ったのは「ほたるの湯」のほうで、あとでパンフレットを見たり「はなしょうぶの湯」に入ったダンナの話を聞いたりすると、どうも「はなしょうぶの湯」のほうが大きかったようだ。 洗い場と浴槽のみのつくりである。 しかし、この浴槽が、見た目より狭い。 と、いうのも、徹底したバリアフリーのために、スロープがつけられているし、歩幅の広い階段もつけられている。 浴槽の4分の1くらいはその部分になってしまっているのだ。 私が入った時には3人ほど湯船に浸かっていたのだが、それだけで自分がどこに入っていいのかわからないくらいの狭さになっていた。いや、面積は広いんですよ。背中を壁にもたれかけられる部分が少ない、といった感じなのである。 あと、このお湯の特徴なのか、それともお年寄りが多く使うと想定してのためか、ものすごく塩素臭かった。ツンとくるくらいのニオイだ。お湯自体が無色透明のため、この塩素臭もあいまって、水道水なんじゃないか、とさえ思えた。 だが、リラックススペースのマッサージ機にかかりながらそこに貼ってある説明を読んでみると、明治の昔は大変に栄えた温泉であったこと、メタケイ酸が基準の2倍以上入っているので温泉と名乗れること、などが書いてあった。 ラドンなども含まれているが、全体的に療養泉の基準に達していないので泉質名がつかないらしい。 とりあえず温泉だし、綺麗な施設なので銭湯のつもりで入れば400円は相当かなぁ、もうちょっと安くないと人は集まらないかもなぁ、というのが正直な印象だ。 この施設のあるしらさぎ森林公園は初夏にははなしょうぶが綺麗に咲くことで有名である。 |
リンク | しらさぎ荘 |
交通 | 最寄ICは、北陸自動車道三条燕IC、もしくは、中之島見附IC。国道8号線に出て、旧栄町方面に向かう。千把野交差点で帯織駅方面に向かい、JR信越本線を通り越して、県道8号線に出る。あとは案内看板に従って、しらさぎ森林公園に向かうとよい。公園の先の高台にドーム型天体観測施設の乗っかっているしらさぎ荘の建物が見える。 |