7月8日 日本水 ・ 7月14日 千走川温泉旅館
7月15日 北のたまゆら桑園

7月8日(日)  日本水
まだ梅雨のさなかのどんよりとした日曜日、ちょっとした用事があって埼玉県まで行ってきた。
埼玉といえば、蝶の里公園オオムラサキの森のある場所である。どちらがついでかよくわからないまま、用事を終わらせたあと、嵐山町のオオムラサキの森に行った。
だが、曇天の上に午後になってしまって、我々が唯一知っているポイントの木(昨年、センターの係りの人にわざわざ新潟から見に来られたから、と教えてもらった)に行ってもオオムラサキの姿もない。
新潟まで帰る都合があるので、そういつまでもねばっていられない。
そのあたりをウロウロして、戻ってみると、その木にやはりオオムラサキ目当てらしい男性と、女性(それぞれ始めて会ったらしい)が来ていた。
男性はよくこのオオムラサキの森に来る人らしく、いつのまにか、彼の知っているほかのポイントに案内してもらうことになった。2本ある木をまわってみたが、やっぱりいない。
仕方が無い、我々には時間が無いのでもどりがてら、探して見ることに。
すると、さっきまでいなかった木にオオムラサキが来ていた。
うわっ、デカい。
私はオオムラサキのオスを見るのは初めてである。しかも、飛んでいるのを見たのも初めてである。
誇張した表現ではあるが、バッサバッサと飛んでいるように見えてしまう。大型の蝶であるアゲハとかとは飛び方が違う。
いいものを見れたが、曇り空の上に林の中だったものだから、写真がマトモに撮れてません。しかも、羽を広げたのがありません〜。いつか、きっちり見てみたいもんだなぁ。

  
いるの、わかりますか〜?

さて、オオムラサキでけっこう時間をつぶしてしまったので、温泉に入る予定だったが諦めて、あとは帰りがけに寄れる日本の名水百選のひとつ「日本水(やまとみず)」に行ってみることにした。
この日本水は、平成14年から源泉が岩場崩落の恐れがあるために立ち入り禁止になっているが、それより少し下に水汲み場が保存会の手によって作られている。自己責任で源泉に行ってみることもできないこともないらしいが、我々は時間が無いし、体力もないので今回は水汲み場で水を汲むだけにした。

  
これは、山道に入る直前にある看板のあたり。日本水水汲み場、という看板が随所にあるので迷わない。

  
なぜか水汲み場からもかなり離れた場所に日本水の説明看板があり、そのそばに立ち入り禁止を知らせる看板がある。

ちょっと道を間違えてしまい、かなり下流がわから山道に入り、風布館(ふっぷかん)で位置を確認して、さらに上流に。思いのほかぐねぐねした山道を登って行って、あれ、こんなに山奥に民家があると思ったら、その近くに水汲み場があった。
蛇口にホースがついた水汲み場で、蛇口は全部で7つくらいあっただろうか。
  
水汲み場。まるで無人野菜売り場みたいなつくりだ。

  
蛇口にホースがついていて汲みやすくなっている。
我々が着いたときには、赤ちゃんをつれたご夫婦が水を汲んでいただけだが、我々が汲んでいる間にあっという間にたくさんの人がポリタンクを手に集まってきてしまった。
百選の水なのに、すいているんだなぁと思ったが、ちょうど人のいない時に到着しただけのことだったらしい。ラッキー。
日本水は、とてもやわらかく口当たりのいい水だった。が、夏場の気温だったのにそれほど冷たく感じなかった。蛇口までの管であたためられたのかしらん。
近くには滝などもあるらしかったのだが、あちこち寄っていられるほどの時間もなかった。
今日の埼玉のお土産は、日本の名水百選の日本水、ということで。
バタバタしたが、オオムラサキも見られたし、百選の水も飲めたし。いい埼玉までのドライブだった。


7月14日(土)  千走川温泉 『千走川(ちはせがわ)温泉旅館』
ダンナのお父様の墓参り、ということでダンナの出身地である北海道に来た。もちろんメインは墓参りなのだが、せっかくだから滝も見たい。しかし、滞在がなんと44時間という超ハードなスケジュールである。とすると、きゅっと絞った滝を選択しなければならない。で、選んだのが「飛竜」賀老の滝である。
さらに、時間を無駄にはできないということで、その滝にごくごく近い宿を選んだ。自動車で滝の入り口まで15分とかからない場所にある千走川温泉旅館である。ここに泊まれば朝イチで滝に行くことができ、タイムロスはほとんどない。
幸いにも予約がとれて、予定通り賀老の滝を見に行くことができた。
千走川温泉 『千走川温泉旅館』データ     0136−74−5409  13時〜21時
料金 大人400円 子供300円 
泉質 ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉 (味噌汁色、それほどニオイがないお湯)
風呂の種類 大浴槽、露天風呂。
備品 リンスインシャンプー、ボディソープ、(ブラシ、タオルは持参。)
洗い場 カランは4。隣との距離が近く、ちょっとストレスかも。
脱衣室 木製の棚にかごが入ったものが12ほどあったと思う。貴重品入れなどは無い。
パウダールーム 脱衣室には鏡しかありません。少し離れたトイレ前に宿泊客用の洗面ユニットが4つほどある。ドライヤーは、ブレーカーが落ちるので使わないでね〜、とご主人の弁。
んがお印象 宿としての千走川温泉旅館の印象については、滝のレポートに譲るとして(ただ今、鋭意製作中)日帰り温泉としての千走川温泉について。
一応日帰りもオッケーであるということは、入り口におおきく入浴料などが書かれてあるし、キャンプやドライブの途中に寄る人も多い温泉ではあるらしい。
が、まず受付がない(笑)
宿の人が忙しく動き回っている夕食時などに行ったりすると、いったいだれにお金払ったらいいのよ、という状態になってしまっている。
さらに、ロッカーがない。いや、あったような気もしたのだが、目立たない。受付もロッカーも無いということで、貴重品は絶対に持って入れない。まだ自動車の中のほうが安心だ。
脱衣室は狭く、暗い。しかも男湯と女湯の入り口がものすごく近くて、女湯の戸をガラッとあけるとすぐに脱衣している場所になっているため、充分に見えてしまう。だから暗いのかもしれないけど。
私が入った時になぜか電気もついていなくて、つけて入ったら、ちょうど上がったばかりの人が慌ててバスタオルで身を隠していた。戸から男湯に行く人が丸見えになったらしい。いや、考慮もなくてすみませんです。
さて、問題のお湯だが、これはおそらく、というか間違いなく掛け流しだ。濁った茶色のお湯で、湯船から溢れるお湯で作られた層が何層にも沈殿して床に張り付いていた。しかも、浴槽のへりは、お湯の成分ででこぼこごりごりになっていて、よりかかろうとすると背中が痛くなるほどである。
浴室は脱衣室よりさらに薄暗く、どんなつくりなのか、よくよく目をこらさないとわからないくらいである。どうも男湯とは板一枚へだてたきりのような感じだ。
レトロといえば聞こえはいいんだけど、清潔なんだか清潔じゃないんだかさっぱりわからない。
幸い翌朝明るい時に入ってみて、綺麗にされたお風呂だとわかったけれど。
露天風呂もあるのだが、この季節は夕方から夜にかけては虫が多くてとても入れない。しかも、外気が冷たいせいか、露天風呂のほうがぬるくて、入っていられない状態だった。
景色もまったくよくなく、せいぜい裏山の雑木林が見えるくらいだ。タヌキかキツネでも遊びに来るというのなら蚊にさされても露天に浸かっていたのだが(←うそです)
ちなみに、脱衣室には鏡がたった一つ、壁にくっついているだけである。洗面台は少し離れたトイレの前にある。しかも、ブレーカーが落ちるのでドライヤーは使えない。
本当にただ唯一、お湯がいいだけの温泉であるが、他に温泉に何が必要かと言われれば、お湯以外にないのかもしれない。
リンク ちはせ川温泉旅館
交通 最寄ICは、えーと、えーと、多分道央自動車道長万部IC。そこから国道5号、道道9号を利用して日本海に出て、国道229号で島牧村に入る。道の駅よってけ!島牧付近の道で海とは反対側へと曲がる。曲がり角には千走川温泉と矢印があるので、やや細い道だが見落とさないと思う。
そこからけっこう長いこと走って、右手に川のある開けた場所に出ると、温泉ののぼりの出た平屋の建物が左側にある。


7月15日(日)  天然温泉やすらぎの湯 『北のたまゆら』桑園
北海道滞在44時間の2日目の宿は札幌のど真ん中、ススキノのすぐ近くのビジネスホテルである。
そんなホテルのユニットバスではつまらないから、近くに温泉施設はないかと探してみた。あった。しかも安い。しかも、でかい。
どうもチェーン店のスーパー銭湯方式の温泉らしい。
すごいぞ、北海道。スーパー銭湯で天然温泉だ。
宿から一番近い桑園の施設に行った。
天然温泉やすらぎの湯 『北のたまゆら』桑園データ  札幌市中央区北11条西16丁目1-34   011-611-2683
 平日 10時〜25時  土・日・祝日 9時〜25時
料金 大人390円 子供140円 0歳〜5歳70円
泉質 ナトリウム・塩化物泉 (無色透明無臭、やや塩味のお湯)
風呂の種類 大浴槽、ぬる(ブラックシリカ)湯、ジェット、露天風呂、寝湯、サウナ、水風呂。
備品 銭湯方式なので、全て有料。ドライヤーも3分10円。
洗い場 カランは80以上。混雑していても全てふさがっていることはなく、ストレスなく利用できる。
脱衣室 木製の棚にかごが入ったものが200近く。鍵付きのコインの戻るロッカーが100ほど。貴重品用のロッカーもコインが戻る方式で30ほど。
パウダールーム 脱衣室とは別のスペースに鏡と有料(3分10円)のドライヤーが5つほど。洗面台は1つ。(浴室の出入り口に洗面台が2つある。)
んがお印象 まず、着くなり混雑していた。警備員が出ているほどである。しかし、他に考えていなかったので、少し遠い駐車場でも我慢して駐車。カラン待ちしなくちゃないほど混雑していたらイヤだな、と思っていた。
券売機でチケット購入。シャンプーなどの持ち合わせが無い場合はやはり券売機で購入。ミニタイプがそれぞれ50円程度で売っているので、何も持たなくてもお金さえあれば大丈夫なシステムである。
幸い私は一式持ってきていたので390円でオッケー。ダンナはシャンプーリンスせっけんに髭剃りを購入。それでも普通の温泉施設くらいの料金で済む。
脱衣室に入るなり、あ、でかいと感動。
中央にずらっと木製の棚とカゴのスペースがあり、壁側にはずらっと鍵つきロッカーのスペースがある。やはり鍵つきロッカーのほうが人気でそちらに人が多いが、貴重品が小さい人は貴重品いれが別にあるので、カゴのほうで脱衣したほうがゆったりできる。
浴室に入ってまた感動。カランが多い。立って使うものも含めれば100くらいはあるんじゃなかろうか。心配したが、まったく待たずにカランを使えた。
さて、問題はお湯だが、特徴はほとんどなかった。ほんのちょっぴり塩っぽかった程度か。塩素のニオイもかなりした。が、さすがに天然温泉で、温まりはとてもよかった。
汗を流すのがおもな目的だったので、あれこれとお風呂を楽しまなかったのだが、ぬる湯のほうにブラックシリカという遠赤外線効果やマイナスイオン効果のあるものを設置しているらしかった。何、ブラックシリカってば。
感心したのが、パウダールームの10円ドライヤー。ドライヤーはとくかく有料で3分10円。鏡とそのドライヤーが並んでいるだけのパウダールームだ。
どんなにがんばっても3分、もしくは6分くらいでそこをどいてしまうシステムになっている。だから、鏡の前に女性が長々と居座っていないのである。
ドライヤー待ちでイラつかないで済むらな10円くらいは安いもんかもしれない。
リンク 北のたまゆら
交通 JR函館本線桑園駅のすぐそばである。他にも「北のたまゆら」は東苗穂、厚別に店舗がある。

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