1月2日 西会津町温泉健康保養センター 『ロータスイン』 今年のお正月はとにかく穏やかな天候で、どこに行くにも雪の心配をしなくてよい。 そんな理由でもないのだが、正月にどういう理由が恒例になってしまった福島の滝を見に行った。今回は福島でも近場で西会津の滝なので、いつも福島の行き帰りに看板だけ見ては気になっていた「ロータスイン」という温泉施設に行くことにした。 ロータスインって、ヘンな名まえ。ロータスはギリシア語で浮世の苦しみを忘れさせる実のことらしいのだが。宿泊施設でもあるためにINNとついているらしいのだが。 とにかく、道案内に従って行ってみると、けっこうたくさん自動車がとまっていた。 |
西会津町温泉健康保養センター 『ロータイスン』データ 福島県耶麻郡西会津町登世島字下小島187 0241-45-2900 |
料金 | 大人400円 小学生200円 券売機には町内者用と町外者用があるが、金額に差はない。 |
泉質 | ナトリウム塩化物泉(無色透明のさらりとしたお湯、塩味) |
風呂の種類 | 大浴槽、ジャグジー、ジェット、寝湯、露天風呂、打たせ湯、サウナ、水風呂 |
備品 | リンスインシャンプー、ボディソープ、せっけん、ドライヤー、試供品のピーリングジェル等(ブラシ、タオルは持参) |
洗い場 | カランは9くらい。他にシャワーが2つ。シャワーの出は、○。 |
脱衣室 | 100円リターン式の四角い小さめのスチールロッカーが50以上あるのだが、これにはどんなにがんばっても着替えなどは入らない。ここには貴重品を入れて、着替えはかごを利用しろということらしい。その分、脱衣する場所は広く、ベンチなどもある。 |
パウダールーム | 脱衣する場所と同じだが脱衣の邪魔にはならない場所に鏡と洗面台が4つ。ドライヤーは2つ。ドライヤーはやや非力。 |
んがお印象 | たぶん西会津町が運営しているんだろうなぁという空気がぷんぷんする施設である。なんというか、いい意味素朴であり、悪い意味垢抜けていない。 まず、券売機で券を買って入場するのだが、ふと見ると下駄箱が無い。いや、あるのだが、男風呂の入り口に通じる狭い廊下にある。どうも女性が利用しづらい場所だ。 その下駄箱にスリッパが入っていて、できればスリッパに履き替えてほしいらしい。 ところが、よく探さないと分からない場所に下駄箱があるので、だいたいの人が土足で奥まで行く。むしろなし崩し的に土足オッケーらしい。 さすがに休憩室の入り口と浴室の入り口は土足厳禁になっているが、そこにスリッパと土足が並んでいるのがなんとも妙な感じに見える。 入り口からしてアバウトで、よく言えばのどかである。 そこから脱衣室に入ると、暖簾の前にリターン式のコインロッカーがあるので、とりあえず貴重品を預けた。で、暖簾をくぐると、また同じコインロッカーが並んでいた。あら、入り口で入れたのがバカみたいじゃないの。 ただ、冬の衣服を入れるには小さなロッカーなので、かごを確保して脱衣する。だいたいの人がかごを利用して脱衣しているようだった。 浴室は意外にもこざっぱりした洋風だった。白と水色のタイルが綺麗である。 掛け湯も豊富だったし、休憩できるような木のベンチもあったりした。 ほとんど全く期待しないで入ったのだが、意外にも塩っぽさが濃い温泉で、温まりがいい。またジェットの圧注力もよく、きっちりもみほぐしてくれる感じだ。 私の入ったほうは、洋風のタイルの四角い露天風呂だった。ぱっと見た時にはプールみたいに見えて暖かそうな感じがしなかったが、他の人が入っているのでチャレンジ。こちらも内風呂よりも濃い感じのお湯がざんざんと床に流れ出ていた。パンフレットなどにも掛け流しとは書いていなかったのだが、露天風呂のお湯流し放題の感じは見ていて豊かな気分になれた。 ただ、こちらの風呂には露天に打たせ湯があったのだが、冬季は休止中だそうで。ツララにでもなるのかしらん。もったいない。 ダンナの入ったほうは、露天は岩風呂だったそうだ。あと寝湯があったとか。よく確認しなかったのだが、きっと日替わりで交代になるのだろう。 お風呂の脱衣室の入り口には飲泉ができる場所があって、濃い塩味の源泉を飲むことができる。ただし、最後までちゃんと読んでから飲もう。なんと、数倍に薄めてから飲むように、と書いてある。原液で飲んだら、むせる。 |
リンク | ロータスイン |
交通 | 磐越自動車道西会津ICをおりて、国道49号線を新潟方面へと左折する。と、右側に0さゆり公園やロータスインの案内が出ているので、それに従って進もう。 |
1月14日 村杉温泉 『環翠楼』 昨年の末に村杉温泉に足湯ができたというので行って来た。 村杉温泉といえば、五頭温泉郷でも一番大きく、沢山の旅館のある温泉である。温泉郷の共同露天風呂などもあり、温泉街の活性化に一生懸命な所だという印象がある。 さて、足湯。場所は薬師の湯の横だというから、共同浴場の横かと思い、自動車を進めた。が、共同浴場の横はトイレ。あれれ。とりあえず村杉温泉の駐車場に自動車を入れようと、共同浴場の横の坂道に自動車を入れたら、すぐそこに足湯があった。 狭い駐車場はいっぱいで、そのほとんどがもしかしたら足湯が目当てかもしれない、くらいに思えた。運良く出る自動車があったので、そこに駐車。坂をちょっと下りて、足湯へ。 足湯はたしかに源泉の薬師の湯の隣にあった。ようするに、共同浴場の裏手である。 できたばかりの足湯の周りには人がいっぱい。 近づいてみると、四角い湯船の中には、ジャグジー風にあわ立った場所があったりして、なかなか快適そうだった。 四角い湯船の中央にお湯が湧き出る場所があって、源泉がこんこんと湧いている様子がよくわかる。 近くには井戸風の自分で汲み上げる飲泉場所もある。 混雑しているのでのんびり足湯というわけにはいかなかったが、もしだれもいないなら、ちょうどテーブルもあるし、足をあっためながらお弁当を広げる、なんてこともできそうだ。 ![]() ![]() 入り口。右の建物が薬師の湯。左側が足湯。ずらっと人が座っていた。 ![]() ![]() テーブルごしに足湯を見てみた。右は、温泉の湧き出し口と井戸風の飲泉。 |
村杉温泉 『環翠楼』データ 阿賀野市村杉温泉 0250-66-2131 時間については要問合 |
料金 | 大人500円 |
泉質 | 単純放射能温泉(無色透明のさらりとしたお湯、無味) |
風呂の種類 | 大浴槽のみ |
備品 | シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー、タオル、ブラシ、化粧水、クレンジング。 |
洗い場 | カランは5。木の桶と椅子。 |
脱衣室 | 木の棚にかごのみ9つほど。貴重品は簡単な鍵のかかるロッカーが9つある。ベンチなどもあるが、やや狭いし、入り口の戸と脱衣所の間についたてが一つだけでいきなり脱衣所になるので、外から見えそうだ。 |
パウダールーム | 脱衣する場所と同じ場所に洗面台と鏡が1つきり。しかも、棚と同じ場所にあるので、混雑していたら髪を乾かすどころではなさそう。ドライヤーは非力なものが1つ。 |
んがお印象 | 実は環翠楼という旅館がどういう旅館か全く調べずに、ただ村杉温泉で500円で日帰り入浴できる旅館を探して行ってみただけだった。 村杉温泉には低料金で入れる共同浴場もあるのだが、いつ行っても満員だ。それに共同浴場だけあって、シャンプーも石鹸もない。 どうせならゆっくりのんびり旅館のお風呂に入りたいと思ったのである。 で、環翠楼という看板を頼りに入ってみてびっくり。いきなり杉並木だ。本当に自動車で入っていいのかと思うくらい綺麗な杉並木だった。 我々は足湯を見てから行ったので、環翠楼の北入り口から入り込んでしまったのである。本来なら、有名な川上とうふ店がわから門とも建物ともつかない正面から入るのが正当。 だが、間違ったおかげで、広い庭園がわから入ることになり、杉並木も見れて気持ちよかった。 駐車場に入ってもなお、ここでいいのか、と思うくらい庭が広く、しかも、大正調の木造の建物が点々と並んでいたりする。 庄屋というか、荘園というか、そんなものをそっくり目の前に広げられたような気分になる。 うろうろしていると、正面玄関のほうにいた宿の人が気がついてくれて、わざわざ出てきてくれた。お風呂だけだと言ってもいやな顔するでもなく、お金はここで、お風呂はあっちで、と教えてくれた。 お風呂の建物は、正面玄関からも廊下でつながっているらしいが、我々はすでに庭がわにいたので、庭から入る。そちらもきっちり入り口になっていた。 スリッパがないと気がついた宿の人がまたわざわざスリッパを出しに来てくれて、これまたどっちに行っていいのかわからない我々にお風呂は奥だと教えてくれた。 建物はとても古い木造の建物なのだが、中にはいると綺麗な内装で、隅々に洒落た置物や配慮がしてある。ここに泊まったらのんびりできるだろうなぁと思うような宿だった。 さて、お風呂。 浴槽が1つきりなのだが、木の椅子木の桶で風情が満点。お湯も滔々と湧き出ていて、気持ちがよかった。ちょうど一緒になった母娘は熱いと言っていたが、私には調度よい温度だった。 ただ、惜しいのがシャワーの向きで、ほぼ垂直に下向きなのだ。これでは台に向かって落ちていて、洗髪が困難。もう少し斜めにしてくれないかしらん。 五頭の自然を守るために天然石鹸のシャンプー類を使っていた。 さすがに旅館だけあって、化粧水なども揃っていたし、タオルもご自由にお使いください状態でおいてあったので、入浴用とあとで体を拭く用と二枚も使ってしまった。 500円でこれだけ揃えている日帰り専門の入浴施設もないので、私的にはものすごくオススメなお風呂である。 建物と庭の雰囲気を味わうだけでもいいので、ぜひ一度行ってみて欲しい。 |
リンク | 環翠楼 |
交通 | 最寄ICは、磐越自動車道安田IC。インターを出て月岡温泉方面に右折。あとは国道290号線に乗って新発田方面に進む。村杉温泉入り口という看板が右側に出ているので、それを目指そう。環翠楼の看板もある。 |
1月21日 白鳥の日 例年、冬になると白鳥を撮影するのを楽しみにしている。今年も先週に新発田市の五十公野公園の池に白鳥を見に行った。 ところが、なんといつもならたくさんいるはずの白鳥が遠くに3羽くらいしかいない。 おかしい。途中に通った田んぼには沢山いたのに。 待てよ、田んぼといえば、例年は今頃になるとすっかり雪の下になってしまって、田んぼでエサを探すことはできない。だから、人間がエサをくれる池に集まるのだろう。 ところが、今年は未だに平地では積雪がなく、エサ場となっている田んぼもすっかり露出している。つまり、天然のエサがあるならわざわざ人からエサをもらわなくてもいい状態なのかもしれない。 そんなわけで、今年はまだ水に浮かぶ白鳥を見ていなかった。 よく晴れた日曜日の今日、ぜひ白鳥をとらえたいとドライブがてら出発。 まず、新潟県の観光情報サイトでみつけた白鳥スポット仁箇堤に行ってみたが、まず道路工事であちこち迂回しなければならなかったうえに、1羽も白鳥がいなかった。 こりゃあ、仕方がないから、白鳥のいる場所は少し遠いが佐潟に行ってみようということになり、佐潟に。 ところが、我々が到着するほんの少し前に空一面が白鳥になるくらいわっと飛び立ってしまって、自動車の中で白鳥を見送ることになってしまった。 到着して、潟を見たものの、いるのは鴨ばかり。いや、雁もいたけど。 白鳥たちはエサを食べに出勤したものやら、潟に浮かんでいた何かの作業のボートに驚いたのやら、ついに戻って来なかった。 まずい。このままではこの冬水に浮かぶ白鳥を見ないままになってしまう。 こうなったら最後の手段だ。 新潟で白鳥といえば、みなさんは、当然「瓢湖」を思い出すだろうが、あそこは鴨の湖である。行っても観光客ばかりで白鳥を落ち着いて見る環境ではない。 我々の最後の手段は、瀬波温泉の少し新潟寄りにある「お幕場森林公園」にある池だ。 これが白鳥と触れ合うには瓢湖なんか目じゃないほど穴場の池なのである。 おわわわわ。いるいる。なんだか、昨年よりたくさんいる気がする。 意外にも広い池のあちこちに、どっさりと白鳥がいる。 ここは柵もなくエサとなる食パンを売っている出店まであるので、なんと手ずから白鳥にエサをあげることさえできるのである。下手すると、白鳥に噛まれる。 入り口の人の多い場所から少し奥に入ったところにあずまやがあり、そこが白鳥の寝床になっているのか、ガバッと手を出すと3羽くらい捕まえられそうな近くに白鳥がいたりするのだ。(いや、敵もちゃんと逃げますけどね) さんざん堪能して、あとは海岸線を通って暖かい冬の一日のドライブを終えた。 ちなみに、今週は昨日滝を見た帰りに角神の「赤湯」に行きましたとさ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |