5月14日(土) 温海温泉公共浴場『正面湯』
GWも終え、今月の自由にできる連休は実はこの土日だけである。そこでこの日は県北の滝を見に行くことにした。ちょっと遠いが、ま、連休だし。
我々にしては早い出発で、意外に早くその滝を見終えてしまった。
かなり県の北の端っこまで来てしまって、ここまで来たら温海温泉が近いことに気がついた。有名な温泉なので足湯くらいあるかもしれない。ここしばらく足湯からも遠ざかっているし。有名な温泉だからきっと日帰り温泉施設もあるだろうし。それに、ほら、地図に湧き水の印があるし。
行くつもりもなかったが、ちょっとスケベ根性が出てしまった。国道7号線を北上。途中の道の駅「あつみ」で情報収集。足湯発見。200円なりの共同浴場も発見。はりきって温海温泉入りした。
まず、地図で調べた湧き水を探そう。
温泉街から県道を山のほうに走らせると、あった。湧き水。
むむ、しかし、名まえが違うぞ。しかも、地図と場所もかなり違うし。これはめっけもんの湧き水だ。
県道44号を山のほうに向かって走り、温泉街をぬけそうになったあたりにお蕎麦屋がある。その隣にこじんまりとあるのが「大清水」である。大樹の根元よりこんこんと湧き出ていると案内看板にあったが、このやしろの上に大樹はなかった。どっから湧いているんだ〜。ちなみに、写真を見てわかるように、出口がかなり赤くなっている。何かの鉱物系のミネラル分が多いらしく、飲むと歯の裏にちょっとザラつきを感じた。
しかし、では、地図に載っている古和清水とはどこにあるのだ?
仕方が無いので温泉街に入って、足湯を探すことにした。
ところが困った。この温泉、駐車場が無いのである。どこも旅館の駐車場ばかりで、宿泊しない人の駐車場らしい場所が一つもない。
ぐるぐる回って、河原にあった温泉街の地図を発見した。路上駐車して、よくよく見ると、足湯の場所と共同浴場の場所、それにちょっと余計なものの場所までみつけてしまった。
余計なものの場所は後回しにして、足湯を見てみよう。
足湯は道路のど真ん中にあった。
写真、右側にベンチらしいのが見えると思う。それが中央分離帯である。その奥に人が座っているらしい場所があるが、それが足湯。落ち着かない場所だなぁ。
上のほうから熱い源泉が流れている。飲泉もできるらしい。
つまり湯口の近くが熱くて、下に行くにつれぬるくなっている。
自動車でぐるぐるまわっている時にもう一箇所足湯を発見していた。ここから近いので徒歩で見に行ってみた。
シャレたカフェの前に木のデッキがあって、そこに足湯がそなえつけられている。お客さんはアイスコーヒーを足湯につかりながら飲んでいた。あとでHPで調べてみたら、この「チット・モッシェ」というカフェはまちのえきなのだそうで、ならばここの駐車場なら外来者は駐車してもいいことにになりそうだ。ただし、少し離れた所に4台くらいしかとめられない。
足湯も共同浴場の場所も把握したので、余計なもの・・・滝の探索するをことにした。(滝のレポートはこちらへ)どうやらその途中に地図に載っている古和清水もあるらしいのだ。
狭い道を温海岳の登山口に向かって自動車を走らせる。
と、途中に湧き水・・・というか、どこからともなくあふれ出た水、みたいな感じの場所があった。しっかり杭が立っている。これが古和清水である。近くに説明書きも何もなかったので、由来はまったく分からない。飲んでみたら、大清水と同じ感じの水だった。
古いらしい石碑にはたぶん弘法大師加護水と書いてあると思う。なにかいわれがあるのかと調べたがわからなかった。
ここから少し自動車でのぼり、約1時間半歩いて、また温海温泉に戻った。
涼しい日だったが汗をかいてしまい、200円で入れる共同浴場は実にありがたい存在だった。
ただ、駐車場がわからないままだったので、結局お休み中の工事現場のような場所の前に路上駐車した。もうちょっと駐車場をわかりやすくしてください、温海温泉さま。
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温海温泉共同浴場『正面湯』データ 三島郡寺泊町松沢町 0258−75−5888 10時〜21時
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料金
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協力金 200円
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泉質
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ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉。源泉温度68度。掛け流し。
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風呂の種類
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内風呂のみ
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備品
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銭湯なので、何もありません。
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洗い場
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カランは4。ただし、シャワーがついているのは2。しかも、隣が近い。
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脱衣室
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木枠だけの棚が12ほど。鍵がついているものが3つ。ベンチなどもあるが、棚の数だけの人数がいっぺんに着替えるのは無理と思われる脱衣室だ。
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パウダールーム
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そんなもんは一切ありませんでした〜。洗面台はあったらしいが、私は気がつかなかった(こらこら)
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んがお印象
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温海温泉の温泉街の込み入った路地の一角にある。地図があったので迷わなかった。
ただすまいがなんとなく渋温泉の共同浴場みたいな感じである。
男女それぞれ入る扉から違う。
協力金200円は入ってすぐの箱に入れる仕組みだ。持っていなかったら入れなくてもだれにもわからないだろう。かなり遅い時間までやっているので、夜中にこのあたりを通る場合は利用できるかもしれない。
あらかじめ共同浴場、つまり銭湯だと覚悟して入ったので、それほど驚きもしなかったが、狭い(笑)
しかも、ちょうど子供連れが入りに来る時間だったらしく、私が入っていた30分弱でざっと10人くらいの子供の姿を見た。いやはや。それはいいのだが、しっかりご近所の共同風呂という趣があり、外来者の私にはかなり肩身が狭かった。
何せ、ほとんどみんな知り合いなのである。子供の果てまでみんな知り合い。
子供は私に誰だこいつといった目を隠しもしないで向けている。なんか、犯罪者になった気分だ。これは、行った時間(午後5時頃)がまずかったのだと観念した。
カランが少なく、これは困ったと思っていたのだが、そこはものすごくきちんと譲り合いの精神が徹底されていた。場所取りなんかもちろんなく、速やかに使用し、速やかにまだ使っていない人に譲っていた。見習うべき習慣である。
お湯は豊かな源泉がそのまま掛け流しになっているので、熱い。湯口からはものすごく熱いお湯が滔々と流れている。子供も入るので、水で薄めていたが、それでも熱い。よく子供はちゃんと入っているものだ。
カランがあくまで浸かっていたのだが、あやうくのぼせそうになった。
脱衣室が狭くのぼせが本当になりそうだったので、とにかく慌てて髪もふかずに外に出た。
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リンク
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温海温泉観光協会
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交通
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温海温泉
新潟から国道7号線をひたすら北上。山形県に入り、左側に海沿いの道の駅「あつみ」を通り越してしばらく走ると、巨大なこけしのモニュメントがあり、ここを右折。県道44号に入る。あとは道なりに進んで行けば自動的に温泉街に入る。
共同浴場の場所は温海町のHPに詳しい(こちら)。我々が行った正面湯は、上の湯になっている。ほかに下湯と里の湯というのがあるらしい。
足湯の「あんべ湯」は、地図上の葉月橋通りにあり、まちのえき「チット・モッシェ」は足湯から温海川に出て左折してすぐの場所にある。看板には徒歩百歩とあった。
大清水
県道44号で温海温泉街をぬけかかった場所に右手は温海川、左手に「大清水」という蕎麦屋があり、その隣に小さなスペースがある。蕎麦屋の駐車場か、蕎麦屋の前に路上駐車になる。
古和清水
県道44号で温海温泉街を進み、右手に温海川が見えるか見えないあたりに左側にごく細い道で温海岳登山道入り口と書かれた道がある。そこに入って行って、とにかく温海岳登山道に行くつもりで道を進もう。すれ違いが困難なので注意が必要である。
道の途中、右側に杭が立っていて、水があふれている場所がある。そこが古和清水。
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