12月7日 田ノ浦海岸温泉 ・ 12月14日 じょんのび温泉
12月23日 延命の湯 ・ 12月27日 梅ケ島温泉
12月31日(水) 温泉納めの日(『ポエム』)

12月7日(日)  田ノ浦海岸温泉 旅館 丸一
一日しかない休日の日曜日。ダンナが前日忘年会だったために、ダラダラ起きてしまった。こうなっては近場の温泉しかない。先週はどこにも行かなかったので、今週は是が非でも温泉に行きたい。さりとて、今まで行ったことのある温泉はつまらない。と、いうことでホームページで検索して日帰り施設ではないものの日帰り入浴を受け入れている旅館に行くことにした。
丸一データ   西蒲原郡岩室村間瀬田ノ浦   0256−85−2666  時間は随時
料金 500円
泉質 ナトリウム・塩化物泉 (無色透明さらりとしたお湯。無味)
風呂の種類 中浴槽と露天風呂らしかったやや大きな岩風呂
備品 ボディシャンプー、リンスインシャンプー、せっけん、ドライヤー、くし、シャワーキャップ。(タオル、ブラシは持参)
洗い場 カランは4つ。
脱衣室 木枠のみのロッカーが16。中にカゴが入っている。貴重品入れはないので貴重品がある場合は受付に預ける。
パウダールーム 鏡付き洗面台2つ。ドライヤーが1つ。
んがお印象 日帰り温泉施設でないと行かないという暗黙の前提が、先月行った咲花温泉の旅館の施設が上等なうえにすいていたということに味をしめて、温泉めぐりは宿泊施設までもターゲットになってしまった。今回は滝を見に行くついでの方向ということで岩室村である。(滝のレポートはここへ
旅館丸一は海岸に張り出すように建っている旅館で、一見海の家のように見える。しかも、海が荒れているこの日は、隣接している食堂の暖簾が中に入っていて、営業もしていないようにさえ見える。
それでも、お風呂の受付の食堂がわの入り口から入って、厨房で働いているおばちゃんにカウンターごしに声をかけるとすぐに対応してくれた。
そのおばちゃんに二人分で1000円払うと、食堂の脇のドアから隣の旅館に通じるドアをあけてスリッパを出してくれた。ちなみに、靴は食堂の座敷の上がり口に脱ぎっぱなしである。下駄箱はない。
おばちゃんが、こんな所のお風呂に入りに来る人はよく知っている人しかいないと言わんばかりに「わかるろ」ときいたので「わからね」と答えたら階段を下りるとお風呂があると教えてくれた。
お風呂はさすがに旅館のお風呂だけあって小奇麗だった。しかも、誰も入っていなかった。そうだろ、そうだろ。大きくとられた窓から間近に見える日本海は茶色に濁っている上に怒涛の勢いで荒れている。こんな日に海辺の温泉に来るやつぁ、いまい。
湯船は2つ。一つはタイル貼りの内湯。こちらがやや熱い。もう一つは内湯とつながっているし、壁もないのだが、岩を配した露天風呂。半露天だったらしいのだが、内湯との境がないうえに露天だった部分がガラス窓で覆われてしまっているので、完全な内湯である。が、入ってみると、隙間風が入って(笑)けっこう露天風呂気分になれた。こちらはタイル貼りの風呂よりもやや大きく、またわずかに温度が低かった。
海辺のお風呂ということでしょっぱいお湯を連想していたのだが、なめてみても塩気はまったく感じなかった。無色透明だしさらりとしているし、本当に温泉かと思っていたが、しばらく入っているとポカポカと温まってきた。はだもスベスベである。しっかり源泉100パーセントを加熱しているらしい。
知る人ぞ知るといった感じの温泉だったが、きっと海水浴のシーズンなんかは混雑するのだろう。
荒れた日本海を写真撮影してみたが、どうもモードを間違えたらしくて、まともに写っていなかった。そりゃあすごかったです。道路にも波が来てました。
帰りに岩室といえばジェラードということで、またしても『ジェラテリア レガーロ』にたち寄って秋の味覚のジェラートを食してきた。ああ、幸せ。
リンク 旅館丸一
交通 北陸自動車道巻潟東ICから国道460号でずんずん日本海まで進む。巻の市街がすこし曲がりくねるが、とにかく国道からはずれないようにする。日帰り温泉施設『じょんのび館』を通り過ぎ、トンネルをぬけると日本海沿いの国道402号に出る。ここで左、柏崎方面に行く。海沿いの道をトンネルをいくつかぬけると、田ノ浦温泉に出る。右の海がわに旅館丸一の建物が見えるのだが、中央分離帯があるので、直接国道からは旅館には入れない。向かいの駐車スペースに入るように『田ノ浦温泉』の看板の前で左折。駐車スペースの一番奥から国道の下をくぐって旅館丸一に行く道があるので、それを利用するといい。


12月14日(日)  じょんのび温泉 楽寿の湯
この季節の新潟はしぐれる。日曜だろうと休日だろうとお構いなしに冷たい雨か雪が降る。そういうわけで温泉が恋しくなるのである。今回はまだ温泉めぐりに目覚めていない頃に行ったきりでレポートしていない『じょんのび村』の『楽寿の湯』に行ってみよう。一度しか行っていないが、あのコーヒー色のお湯はとてもよかった記憶がある。高柳や松之山、松代にはまだまだ行っていない温泉施設が目白押しだ。今日のところはその入り口でゆっくりすることにしよう。
と、思って家を出たが、ゆっくりしたあと滝をみつけてしまった。またしても滝めぐりの日曜日。今回は温泉が先になってしまったのが悔やまれる。やっぱり滝のあとに温泉で体をあたためたいじゃないですか。でも、しぐれ模様の結局年末もいつものとおりの日曜日の我が家なのでした。この日の滝のレポートはここへ
楽寿の湯データ   刈羽郡高柳町高尾10−1   0257−41−2222  10時半〜21時(冬季は20時)夏季のみ朝風呂あり(5時から9時)
料金 大人450円、こども250円、65歳以上350円
泉質 ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉 (ややぬめりのある褐色のお湯。少し塩味。檜の香り)
風呂の種類 中央に床まで檜の大浴槽。露天風呂屋根付き1つ、屋根ナシ1つ。気泡。
備品 ボディシャンプー、リンスインシャンプー、ドライヤー。(タオル、ブラシは持参)
洗い場 カランは13。
脱衣室 木枠のみのロッカーが64。中にカゴが入っている。貴重品入れは無料のカギつきの小さいロッカーが24個。広いスペースにベンチやベビーベッドなどもある。4段のカゴなので、もし込み合ったら少し脱衣が狭いかもしれないが、よほどの合宿でもないかぎり64のカゴがふさがることもないだろう。
パウダールーム 鏡付き洗面台3つ。ドライヤーが2つ。ドライヤーは非力。
んがお印象 『楽寿の湯』は、高柳町にある『じょんのび村』という県立こども自然大国を含んだ自然体験スペースのうちの一つの施設である。『じょんのび村』には食堂も宿泊施設もコテージも、さらには吊り橋やら親水広場やら子供が大喜びの施設もある。
しかし、やっぱり温泉でしょう。ここのお湯はほんとうにいい。色がいい。褐色である。アメリカンコーヒー色かと思っていたが、今日じっくり見てみて、その色に黄色を加えた、微妙な色をしているとわかった。さらに入っていると肌がすべすべしてくる。
前回来た時はどうだったか記憶していないのだが、露天があったはうれしかった。屋根付きの露天もあったので、雨が降っていたが、かまわずに入ることができる。少し熱めのお湯が冷たい外気にとても気持ちいい。内湯よりも露天のほうが濃いお湯という感じがした。
ところで、露天は石の風呂なのだが、内湯は四角い檜の風呂だ。気泡の出ている部分に入ったのたが、これが床まで檜。気泡が出ているのでそこが見えずに、檜の床がぶわぶわして少し怖かった。まさか床がぬけるようなことはなかろうが。
広い浴室の天井も全て木である。そのためか、洗い場ではポタンポタンと湯気が落ちてきて、冷たい思いをする場合もある。全体に檜のいい香りが満ちていた。
ところで、以前も説明した気がするが「じょんのび」とは、こちらの方言「ゆったりのんびりとした、真から気持ちのいいというニュアンスを持つこの地方の言葉」とパンフレットに書いてありました。
楽寿のお湯はじょんのびじょんのび。
リンク じょんのび村
交通 北陸自動車道柏崎ICを起点に。高速道路を利用して降りる場合は、国道252号に中央分離帯があるため、十日町方面に下りるようにしないと反対車線に出てしまうので注意。国道252号を十日町方面に向かう。途中鳥越というY字交差点で国道291号と分かれるがここは右側の国道252号のまままっすく゜進む。
かなり進むと県道12号との分岐点「岡野町」に出る。ここは高柳町の看板のほう、つまり右側に進み、県道12号に入る。ここから先は高柳の町並みに入り、少し込み入るが、必ず道のどこかに「じょんのび村」の案内板があるので、迷ったらあたりを見回そう。案内板の通りに進めば迷うことはない。


12月23日(火)  養楽館 延命の湯
今日は本当に予定がなかった。だというのに、朝からぽかぽかいいお天気だった。ということは、お天道様が私たちにどこかに出かけろと言っているのじゃないか。そう解釈して、あてもないけどとりあえず小国町方面に行けばもしかしたら滝があるんじゃないかという希望的観測で自動車を走らせた。
走らせた末に、小国町の森林公園にたどりついた。そこに温泉マーク発見。地図にも温泉の本にもない施設だが、温泉マークということは温泉なのだろう。森林公園にあるということは、そんなにお高い施設ではないはずである。
今日の温泉はここに決定。
延命の湯データ   刈羽郡小国町大字上岩田208   0258−95−3111  10時〜19時(休日前は20時、冬季は19時半)
料金 大人400円、こども200円
泉質 準天然トロン温泉
風呂の種類 大浴槽、気泡、ジェット、足湯
備品 リンスインシャンプー、ボディソープ、せっけん、ドライヤー、ブラシ。(タオルは持参)
洗い場 カランは7。
脱衣室 鍵つきのロッカーが30。コインロッカーの形をしているが無料。だだし、30あるが、そのうち3つはベビーベッドで使えない。
パウダールーム 脱衣室と一緒。鏡付き洗面台3つ。ドライヤーが2つ。
んがお印象 準天然、ということは、非天然ということだわね〜。トロン温泉でした。つまり、成分温泉ということ。森林公園の中にある施設なので、森林の中で遊んで、お湯でさっぱりしてくださいということだろう。
こんなところに入浴施設があるとは思わずに来たので、トロン湯であろうと、白湯であろうと、何でもこのさいいいのである。
入ってみて、思ったよりも小奇麗なお風呂だった。けっこう広めの湯船の半分が気泡になっている。その中に袋に入ったゆずが浮いていた。あ、冬至か。イヤ、待て、冬至は昨日じゃないか。まさか、このゆず、昨日から浮いているんじゃないだろうな、と、手にとってみたら、ちゃんといい香りがした。冬至の翌日の特典なのかもしれない。
変わっているのが足湯。浴槽の脇にボコボコ泡だった長方形の浅い湯船があって、腰掛けられるような場所が3つ。どう見てもここに腰掛けて足を入れよ、という形である。ためしにそこに腰掛けてみたが、素っ裸で座って足先だけお湯に入れるのはどうにもマヌケである。しかも、ボコボコ出ている気泡が威力がなくて、くすぐったいだけなのだ。マッサージ効果のある気泡ならまだ頷けるのだが。
どうせ成分温泉だと思っていたが、やっぱり白湯よりも温まる。帰りはぽかぽか気分になって帰ったのだった。
リンク 小国町
交通 小国町森林公園の中にある。もっとも近いICは、関越道の小千谷ICだ。国道291号に出たら小国町方面に進む。国道404号と交差する七日町の交差点で左折。小国町役場などを通り越し、国道403号との交差点も通り越して少し走ると森林公園の絵看板が見えてくる。その案内にしたがって進めば到着する。上岩田の集落で少し込み入った道に入るが案内はきっちりとしているので迷うことはないだろう。


12月27日(土)  梅ケ島温泉 清香
今年の滝めぐりの締めくくりをするために、今年最後の連休を利用して静岡県に行って来た。ちょうどお目当ての滝の近くに梅ケ島温泉というのがある。ネットで検索して素泊まりできる旅館を探しあてた。
と、いうことで、今週の温泉は宿であって、日帰り温泉ではありません。あしからず。
清香(せいこう)データ   静岡市梅ケ島5258−12   054−269−2048  
料金 宿泊料などは直接問い合わせてください。
ちなみに、我々は「やど上手」を利用したので、一人素泊まり5000円サ込税別でした。
泉質 単純硫黄温泉(やや黄色みがかり、ややとろみのある、硫黄臭ぷんぷんのお湯。塩味のないたまごスープ味。湯の花大量)
風呂の種類 加熱の大浴槽。源泉のままの小浴槽。
備品 リンスインシャンプー、ボディソープ、せっけん、ドライヤー。(宿泊なので、タオル、浴衣、たんぜん、バスタオル、ブラシ、歯ブラシ、みんなついてました)
洗い場 カランは2。はっきり言って狭く、硫黄のため真っ黒になっている蛇口がちょっと不気味。家族で入ってもカランは足りないだろう。
脱衣室 棚が9つ。ここも狭い。
パウダールーム 女性のみ女性のトイレにパウダールームがある。鏡と洗面台が2つずつ。ドライヤー1つ。化粧水、乳液、クリームがあった。
んがお印象 温泉宿で素泊まりで5000円ということで、実はあまり期待していなかった。ほとんど何にも付かないで5000円という民宿もあるくらいである。が、食事がないだけで、男女別のタオルとか、温泉でよく見る青い印刷の浴衣ではない、シックな浴衣とか、なかなか気を使った旅館だった。が、どうも梅ケ島温泉という場所そのものが高級な温泉町ではない場所らしく、何軒か並んだ宿はみんな民宿に毛が生えたくらいな所だった。したがって、旅館と自称している清香も、設備は民宿なみでしたとさ(笑)
ただ、お湯がものすごくよかった。源泉は38.2度で、夏なら心地よいぬるさなのだろうが、なにせ真冬だったために、冷たいとさえ感じた。が、加熱したお湯よりもとろみがあって、黄色みも濃かった。どういうわけか加熱したほうが浴槽の壁などがぬるぬるしていて、すべりやすかった。湯の花もふわふわ浮きまくっていた。出てからしばらくたっても肌がすべすべしている。さすが美人の湯である。
ちなみに梅ケ島温泉に至る道には大きな日帰り温泉施設である黄金の里とか、温泉街(といっても本当に小さな宿が数軒のみなのだが)の一番奥のお土産屋さんが500円で入浴させてくれたりする。宿を利用しなくても、このお湯のよさは体験できるだろう。
リンク
交通 静岡駅から国道1号線を経て、県道27号に入る。29号でもよい。これは安倍川の両岸を平行して進む道で、途中で合流してまた別れる道なので、どちらでもよいのだ。合流した後は、29号のほうを進む。案内表示にしつこいくらい梅ケ島温泉と出て来るし、この道は県道何号なのだろうと迷っても道のどこかに番号表示があるので安心できる。
県道29号のどんづまりが梅ケ島温泉である。
パンフレットによると、静岡駅から自動車で90分。マジで延々と安倍川をさかのぼって行く。


12月31日(水)  温泉納めの日
今年の温泉納めは、双方が東京の用事を済ませて、東京で待ち合わせた帰り道ということになった。ちょうど栄町の健康ランド『ポエム』の12月31日まで有効の無料招待券が2枚ある。大晦日は『ポエム』でとろけるまでお湯に浸かろう。
もっとも、紅白もちょっぴり気になっていたし、先週末に留守番させて、またしても留守番ということになった猫どものことも気になっていたので、それほどのんびりもできない。1時間くらいしかいなかったが、大晦日のためにガラガラの『ポエム』で充分にのんびりできた。
ところで、なぜこんなに押し詰まって東京に行ったかというと、年末年始にしか休みが合わない友人と会うためである。(ダンナは親孝行のため)年に1度しか会わない友人と、この季節に上京したのだから、と、ミレナリオにつき合わせ、居酒屋ざさんざんしゃべり、ついでに六本木ヒルズにもつきあわせ、カラオケでストレス解消した年末だった。
おおむね、がんばって納めることのできた、マズマズの年じゃなかったのかなぁ、2003年。何より、大晦日にこうやって生きて、おしゃべりしあって、温泉でのんびりできることが幸福である。たとえ、どんな波乱の1年だったとしてもね。
来年もきっと、大晦日に温泉に浸かって、マズマズだっただろうと1年を回想するのだと思う。たいそう、幸福な境遇である。

  
東京ミレナリオ。今年のテーマは江戸開府400年『時の光』で江戸切子の文様に着想を得ているそうだ。
 六本木ヒルズの展望台のある森タワー。
 ちなみに、六本木ヒルズの展望台は、美術館も見れて大人1500円なり。東京の名所が一望できて、1500円は惜しくないかもしれない。
 展望台のHPは、http://www.tokyocityview.com/ja/top/index.html

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